これからの時代、専門知識やスキルに加え、経営視点が必要な理由
高度成長期(1954年)からバブルの終焉(1993年)、不良債権処理の遅れを原因とした失われた20年とITバブル、そして2020年現在。
日本のビジネス風土や組織風土は、「護送船団方式」「終身雇用」そして「総中流社会」の3つを主として、戦後の高度成長期に育まれ定着し、今でもその名残りを色濃く残しています。
色濃く残っている背景には失われた20年での不良債権処理の遅れでも示されていますが、「本質的な課題や問題からの逃避習慣」が蔓延しているため、と個人的には考えます。
それは、新型コロナの政府対応の緊急事態宣言や保障の決断の遅さ、また約460億円の税金を投下し「1世帯あたりマスク2枚を支給」という迷走ぶり、そして実態は数週間前の感染者数にも関わらず「今日の感染者数」と報道してしまうところにも、悪しき習慣が蔓延していることが表れています。
しかし、それももう限界を迎えています。
2012年にアベノミクスが発表されてから、出口戦略がないことに気づいた人たちの多くは「2020年以降、景気は悪化する」と予測していましたし、当時自分も同じような見通しを常日頃から感じていました。
結果的にもこの10年間、日経平均株価の買い支えという自作自演によるアベノミクス経済政策の恩恵を一番に受けた大企業すら労働者への還元よりも内部留保を蓄えることを選び、また実質GDP成長率は世界で160位(2020年4月)、労働生産性比較では先進国最下位と、暗い実情となっています。
こうした歴史と背景がある中で、悪しき習慣である「本質的な課題や問題からの逃避習慣」でこれからも誤魔化してゆくのは、これからの経済低成長時代に加え、少子高齢化の日本では限界があり、本質的な課題や問題と向き合わずして豊かな実りを得られないことは明白です。
ではどうすればよいのか。
それは「生産性」を意識すること。
そのためには本質的課題や問題に気づき、それらを解決しなければならないのだけれど、そもそも気づくためには「俯瞰で物事を捉える力」が必要となります。
そして俯瞰で物事を捉える力を養うには「経営視点」が必要に。
今後、社会人として「正社員」を選択するもよし、常用型(正社員型)や従来の登録型などの「派遣」を選択するもよし、「フリーランス」を選択するもよしと、様々な働き方・稼ぎ方が選択できる時代となりましたが、どの選択肢を選ぶにせよ、これからの経済成低成長時代、且つ、少子高齢化社会の中で自らが生産性を意識し豊かさを追求するには、
「専門知識 + マネジメント知識」
は必須と考える人も多くなってゆくはずですし、IT化がもたらす個の時代での稼ぎ方や働き方にも親和性が高いスキル/マインドセットでもあると思います。
経営視点で物事と接するには、マネジメントに関する知識や経験が必要ですが、それらが十分に学べる環境が日本にはあるのか?と考えると、総中流社会の弊害なのか、残念ながら不足しています。
それならせめて、自身の経験から得てきた知識、そしてリアルタイムで学んでいる知識や経験を通じて、マネジメントに関する学びをTwitterやnoteに綴っていき、少しでも多くの社会人の方々の役に立てたらと願いながら、また自分自身もこれからの時代、よりたくましく生きていけたらと思っています。
今回は以上です。
今後も経営視点に必要な考え方や知識などを無料記事で更新していきます。
その中で、経営視点を持つ/または持ちたいと思っている、そんな学生や社会人の方々とできる限り多く繋がりたいので、noteやTwitterでのいいねやフォローをいただけると嬉しいです。