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自然体験チポリーノ|椎葉村 栂尾編①

台風直前の自然体験チポリーノは、栂尾(つがお)でした。
椎葉村在住23年目にして、恥ずかしながら初の栂尾です。

午前中は栂尾の館で、身体を目一杯動かしました。
動く前の準備運動は、身体をゆるめることです。
自分の手で耳をマッサージすると、あら不思議!首や肩がゆるみます。
人の手で、手をマッサージしてもらうと、これまた不思議!首のコリがほぐれます。
タオルを使って、人から首・背中・腰とゆるめてもらうと、なんとも気持ちがいいのです。

ここで気をつけなければいけないのは、人から触られるのが苦手な子もいるということです。
とくに身体の緊張が強い子は、触ろうとすると余計に緊張します。
嫌がる子には無理強いをしないことだと、わたし自身が学びました。

ただ、こんな子も人にしてあげるのは嬉しかったりします。
気持ちよさそうに喜んでいる様子をみると、子どもの優しい気持ちが持ち上がってくるのでしょう。
大人がゆるんでいる姿を見ると、子ども自身もゆるんでくるんじゃないかと、わたしは思っています。

人は、身体を伸ばして縮めて動きます。
筋肉は拮抗して動くため、緊張と弛緩が大事なのです。
参加していた0歳のM君を観ていると、この緊張と弛緩がとっても上手です。
ハイハイと立っちが得意で、くり返しくり返しおこなっています。(ここが緊張状態)
その後は、自分でごろんとなって左右にゴロゴロと動いています。(これで弛緩)
赤ちゃんは凄いなぁと感心していました。

M君だけじゃなく、きっと誰もがこの流れを経て成長してきたはずです。
本来は、緊張と弛緩が自然にできるのだと思うのです。
疲れたなと感じたら、首や腰を回してみたり、背中を反らしてみたりしますよね。
自分の身体の状態を観察して知ることが大事で、自らケアできるのだと、幼いM君から学びました。

M君くらいの小さい子は、同じ動きを何度も何度もおこなうことで、筋肉が発達します。
動きの習得や身体の使い方を学びます。
この土台がしっかりできていると、少し大きくなって様々な動きをすることで、より身体は発達します。
M君のお姉ちゃん(3歳)も一緒に参加していたので、二人からたくさんのことを教わりました。

ハイハイ中
ゴロゴロでリラックス~

我が娘たちも2歳差で育てたものの、こんな風に観察する余裕はまったくなかったです。
振り返って、本当にもったいないことをしたと思っています。

子育て真っ最中のお母さんお父さんは、毎日が慌ただしく過ぎていることと思います。
自分の心が少し落ち着いているときは、子どもの動きをよくよく観察してみると面白い発見があるかもしれません。
物を投げたりした時も、怒る前に、「こんなに力強く遠くまで投げられるなんて、どんな身体の使い方をしたんだろう」とか考えてみると、落ち着けるかもしれないですね。 (こんな風に娘が小さい時に思えていたら良かったなと、ふと感じました)。

チポリーノの活動は、10時~15時くらいです。
この短い時間でも、子どもはたくさんのことを教えてくれます。
行動や仕草で見せてくれます。
だから、よく観察していないと見逃してしまいます。
毎回、発見や学びが多く、本当に楽しく充実した時間です。

長くなってしまったので、栂尾編の紹介は②に続きます。

チポリーノのInstagramもできました。https://instagram.com/cipollino418?igshid=MzRlODBiNWFlZA== 
自然に触れ、自然のなかで遊ぶ子ども達の豊かな表情をご覧になってみてください。
参加されたいお子さんも大歓迎です。

椎葉ゆう子

















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