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一人暮らし家族の見守り、どうしてますか?〜「HelloLight」導入レポート
現役世代の私たちにとって、自身のキャリアや子育てがひと段落したと思ったら、次の心配ごとは離れて暮らす、一人暮らしの家族のことではないでしょうか。ご家族の事情はそれぞれながら、周りの話を聞いてみると、日々の生活に追われ、まだ大丈夫と後回しになってしまうケースも多いようです。
そんな離れたご家族をお持ちなら誰にもやってくる、一人暮らしの見守り問題、「電球」で解決できるかもしれません。
一人暮らし・高齢家族の見守り、どうしていますか?
今年のはじめ頃から、実家の母親が一人暮らしになりました。母は持ち前の性格やボランティア活動などで地域とのつながりが強く、近所のお友だちも多いため、一人暮らし自体は楽しんでいる様子でした。
それでも、毎朝ちゃんと起きているだろうか?日常生活を送れているだろうか? という心配は生まれます。
わが家は兄弟も含めた家族LINEを作っているので、「毎日できるだけLINEを送ってね」と頼んでみましたが、「用事もないのに忙しい盛りの子どもたちに着信しちゃ悪いと思って……」となかなか発信してくれません。こちらからLINEを送信しても通知に気づかず未読スルーになるこもあり、見守り用途としてはあまり役立っていませんでした。
用事があれば電話でやり取りをするものの、用もなくかける電話は双方に負担がかかることも否めません。忙しい生活の中で、つい大丈夫だろうと後回し、気がつけば長いこと連絡せずに急に心配になってしまうこともありました。お互いがプレッシャーなく、適度な見守りができる方法はないかと探していたところ、「HelloLight(ハローライト)」に出会いました。
さり気ない日常生活から見守りができる「HelloLight」
「HelloLight」は、見守りや防犯を目的にしたLED電球です。この電球を家庭で使用すると、IoT技術によって電球のオンオフ使用状況を検知、見守り相手に通知が届けられるという仕組み。生活をしていれば必ず使う電灯に着目したアイディア商品です。
電球内にあるSIMが発信する仕組みのため、特別な機器やWi-Fiの設定は不要。電球1つ1つに割り振られた製造ナンバーが、どの電球からの通信なのかを判別しています。日本の高齢化社会へ課題を感じたスタートアップ企業が、着想したアイディアを実現したもので、試験運用から3年以上かけて研究開発と実証実験を繰り返し、普及できるだけの価格で商品に落とし込むことに成功したといいます。初期製品はMakuakeのクランドファウンディングにてプロジェクト化して販売していたようです。
「これはわが家が求めるものかもしれない」と、さっそく購入。母へのギフトとして贈ることにしました。この際名目はなんでも構いません。実家へ届け、母へ趣旨を説明すると、とても喜んでくれました。
Helloの文字が可愛い、普通のLED電球に見えます。
相談した結果、毎日必ず使うトイレの電球を「HelloLight」に交換することにしました。
まずは電球に付いているQRコードをスマートフォンで読み込み、アクティベートという作業をすると、通知を受け取るメールアドレスを設定できます。それが済んだらあとは電球を交換するだけ。工事不要、コンセント不要、Wi-Fiも不要なんです。
仕様はE26サイズの口金、明るさは40W相当。普通のLED電球と変わらずトイレの照明に取り付けたところ、これまで以上の明るさでした。
どんな機能があるの?
「HelloLight」には電球本体の初期費用のほか、サブスクリプションモデルで月額費用が発生する仕組みが採用されています。
「ベーシックプラン」は、0時~23時59分を計測し、翌日10時にレポートが指定のメールアドレス宛てに届く、月額税抜150円のシンプルなプランです。
月額税抜450円の「スタンダードプラン」は、上記の他に「送信先メールアドレスを5つまで設定」「設定したLINEアカウントにお知らせ」「レポートの時間を変更」など、「見守り」を想定した便利な機能を使うことができます。
わが家の場合は「スタンダードプラン」を選びました。通知先を複数登録できれば、いずれ兄弟で共用することができますし、LINEアカウントを設定できる機能は、異常があった場合だけにLINEが届くので、不測の事態に気付きやすいからです。また、レポートの時間を任意に変更できることもポイントでした。
スタンダードプランでは「期間通知」「点灯通知」いずれかを選びます。
不測のコロナ禍になっての使用状況
取り付けたのは3月上旬だったのですが、その後、新型コロナのための緊急事態宣言、外出自粛がリアルにやってきました。2020年夏現在、都心から地方への帰省は制限されたり自粛したり、実家へ帰れない人は多くいることでしょう。同じ都内に住むわが家も例外ではなく、後期高齢者で持病もある母に会うこと自体にリスクがあり、これまでのようにたまに顔を出すことも難しくなっています。母もお友だちとの交流や外出も控えているとなるとますます心配になるので、早めに取り付けておいて正解でした。
実際に、使用してみての状況をご紹介します。
実は、最初のうちは、異常検知の通知がLINEとメールに来てしまう(一定時間内に点灯を検知していない)ということが多々ありました。
月曜のレポートメール。最初の週はLINE通知も5回あったことになります。
状況をヒアリングしてみると、問題のひとつは1階と2階にトイレがあること。取り付けたのはリビングと寝室のある2階、1階はお風呂場です。しかも、2階は窓からの光が明るいトイレのため、日中は電気を点けないとのこと。夜お風呂のついでに1階のトイレを使うと、夜も点灯をしないこともあったかもしれないとのことでした。
説明をよく見て分かった二つ目の問題は、点灯感知の目安時間は約1分必要ということ。毎日のトイレ、実は1分以内にすんでしまうこともあるようです。これは自分も測ってみて分かったことだったので、なるべくゆっくりめに、という対応をお願いするしかありません。
電気が点かない場合に通知がくる設定ではありますが、最終の検知時刻は専用サイトからいつでも確認することができるので、通知がこないからといって機器への心配は無用、任意のタイミングで確認、安心することができます。
管理画面のトップに最終検知時刻が表示される。
「HelloLight」でコミュニケーションが増えた
当初は課題があったものの、「HelloLight」を取り付けたことにより、母の日常やルーチンを以前より知ることになり、検知しないで通知がくることがあってもそれをきっかけに連絡をとるなど、結果的にコミュニケーションが増えることとなっています。
とはいえ、通知がきてばかりでは狼少年になりかねないところ、先日のアップデートで改善されたこともありました。以前までできなかった日を跨いでの時間設定ができるようになり、「夕方17時~朝6時59分までに点灯の動きがないとき、朝8時に通知をする」設定に変えたところ、夜中の使用も検知してくれるようになりました。母もなるべく長めに点灯することを実践してくれているようで、精度がかなり上がっています。
アップデートに対応できるのも現代のIoT家電ならでは、これからもさらなる機能の向上を期待したいところです。
LINEの通知画面。指定した時間に点灯がないことをお知らせしてくれる。
通知時間はいつでも変更可能。あれ?先週も2回きてる…(汗
親の思い、子の思い 双方に寄り添うプロダクト
設置から5ヶ月経ち、コロナ禍にもあって、「HelloLight」とも程よく付き合えるようになってきました。お互いに負担をかけずに「つながっている安心」を手に入れ、これをきっかけに深まったこともありました。
いくつになっても子どもを思い、できるだけ迷惑をかけたくないと思う親の気持ち、日々の不義理やできないことを歯がゆく思ってしまう子の気持ち、どちらにも寄り添ってくれる「HelloLight」は、日本らしい思い遣りのプロダクトだと思います。
「HelloLight」は初期アクティベート設定だけ済ませて電球を送れば、受け取る側は難しい設定なく、ただよく使用する電球を交換するだけ。直接会わずとも簡単に設置できるのも利点です。帰省の代わりに思いを伝える役目を果たしてくれるかもしれません。
以上、使用状況はわが家のケースではありましたが、お役に立てたら幸いです。
Amazonで購入すると3年間分のベーシックプランの利用料(税別150円/月)が含まれているため割高に見えます。
電球のみも販売していて、初期3ヶ月スタンダードプランを無料で試せるので、私はこちらから購入しました。
→ひかりTVショッピング(税込10,800円)
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