夜間勤務。太陽と月。月のように照らす。月光仮面はあなた。
数週間のみ、夜間勤務のアルバイトを経験してみることにした。
19時頃に出社し、早朝4時頃、帰路に着く。
「同じように見えるけど
実は人間の体は夜眠るようにできてんのや。倍疲れるんやで」
というセリフを、『ナニワ金融道』で読んだことがあり
これまで、夜勤のある仕事を選ばない、という選択をしていた。
今回は、たまたま、短期間やってみる風が吹いた。
夜間勤務をやってみて、分かったこと。
帰りに、ちょうど、貨物列車のターミナル駅に貨物列車が到着する。
貨物列車は、夜、走る。
日中、太陽が眩しくて、眠りにくい
(遮光カーテン、でない為、部屋が明るい)
太陽の、なんと、明るいこと!
白い、光線。
私たちの、光源。
昼夜逆転生活、体調を崩すこともあるかもしれない、と心の準備はしているものの
一つ、試してみようと考えていたのは、
「“脳を上手く騙せば”、自律神経は狂わないのではないか」
ということだった。
例えば、地球の裏側にいる人々は、私たちが朝のとき、
夜を生きている。
問題は、生活リズムを崩さないこと(タイムスケジュール)、で
“脳を上手く騙す”、つまり、
「昼夜(ちゅうや)」という“概念にとらわれなければ”
ジェットラグ(時差ぼけ)の症状が徐々に回復するように
スムーズに生活を移行できるのではないか、と仮説を立てていたのだが。
太陽を生き、
月の下で眠る、
太陽と、月。
この、二極の、入れ替わりが
私が、“逆立ちして歩く”、くらい、
ひっくり返っている。
そんな“重大な”ことに、気がつくことができた。
月の明かりの様に静かに美しく生きる、
たくさんの人々の意識につながり。
感謝の気持ちが、溢れた。
月光仮面は誰でしょう。
深夜も動く工場の労働者、道路や線路の保安作業員。
病院や、施設勤務者。
物流、タクシーの運転手。
かつての、異国の、灯台守。
貨物列車の運転士。
国防の任務につく方々。
夜間勤務者に温かい食事を提供する、飲食店、夜鳴きソバ。
一人で品出しするコンビニの店員さん。
他にも。
職業選択の自由はあり、好きとか苦手とか、良いとか悪いとかではなく。
太陽は大きく、太陽の元で働くたくさんの人々のために
月光となり夜を照らす。
あなたが眠っている間も、心の鼓動を止めないために。
そうか。
全ての、夜間勤務者は。
影の守り人。
また一つ、私の領域が広がった喜び(双子座?射手座?)
あなたはわたしを支える愛の人。
“月光”のキーワードは、愛、のようだ。
ドビュッシーが大好きだけれど、
今夜は、ベートーヴェンの月光、第二楽章な気分。
女性性。全ての、母
(蟹座、と、魚座?)
月のように誰かを支えて、生きるということ。
それも、私の、あなたの、愛かもしれない。