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お弁当の日が苦痛ではなくなった理由

私は料理が嫌である。
誰か作ってくれないかな〜ゴロゴロ〜ゴロゴロ〜と毎日のように思っている。何を作るか考えるところから苦痛なのだ。

夫は何だって食べてくれるが作ってはくれない。何が食べたいか聞くと、お出汁が利いてるウンタラカンタラと自分では作りもしない物をリクエストしてきた事があるのでもう聞かない。息子は典型的な子供メニュー(唐揚げやハンバーグ等)以外は気持ち程度にしか食べない。何度喧嘩になったことか。こんな感じなので余計に作る気が失せる。

だから幼稚園選びの時は給食は必須項目だった。週に1.2度お弁当の日がある幼稚園が多いことに驚いたけれども、無事週5回給食の幼稚園に入ることができた。そして息子は給食なら何でも食べるようになって万々歳だった。

しかし遠足の弁当というのは免れなかった。世の中で賑わっていたキャラ弁、SNSで披露されている可愛くおいしそうに仕上がったお弁当を見るたびにゲンナリしていた。私が似せて作れるのは日の丸だけ。幼稚園児に日の丸弁当は渋すぎる。それに息子は手をつけないだろう。

園児たちが人のお弁当なんて気にもしていないだろうことは息子を見ていたら分かるので、取り合えず見た目は気にせずみんなと一緒においしく食べられるお弁当を作らないといけない。何がいいかリクエストを聞くと唐揚げというのでそれをメインに定番卵焼きとお野菜を何が入れた。すると当たった!お弁当最高!と帰ってきた。

しかし遠足は1度ではない。お弁当の連絡にビクビクしていたが、息子に毎回リクエストを聞くと、唐揚と卵焼きというようになり、いつからかそこに夕食でヒットしたポテトサラダも追加され定番お弁当メニューとなった。

毎回同じだよ?それでいいの?大丈夫?と心配になるが、間違いない食材が入っていることが安心できるようで息子自身は大層喜んでいる。小学生の今もお弁当の時は定番メニューだ。

子供が生まれてから噂で聞くママ友という存在に恐怖を感じていたように、子供の社会生活に必要なお弁当にも怯えてきた私である。しかし定番メニューを決めてくれたお陰であっさりと苦痛から免れる事ができた。なんて親孝行な息子なんだ!最高な息子ではないか⭐︎⭐︎⭐︎

とはいえ、いつ定番メニューを飽きたと言い出すのか、はたまた中学か高校なのか給食がなくなってしまうことに戦々恐々としている(´Д` )

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