まずは体調改善① 6時間は睡眠不足?!
カラダ視点シリーズの第3回目、「まずは体調チェック~改善レベル~」をお届けします。前回の「緊急レベル編」では、すぐに対応が必要な体調チェックについてお話しましたが、今回は「改善レベル編」として、もう少し踏み込んだ体調改善のポイントをお伝えします。
これは、単なる体調改善にとどまらず、「生きづらさ改善」の土台ともなる内容です。
情報量が多いため、エピソードを3つに分けてお届けします。
まずは改善編①として、導入部分と「睡眠」に焦点を当てた内容、「6時間は睡眠不足?!」です。
あなたの睡眠時間、実は足りていないかもしれません。
ぜひお聞きください。
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睡眠不足となる睡眠時間はどのくらいだろうか。
私の睡眠時間は平均6時間ぐらいだったが、
これでは睡眠不足。
ただ、パフォーマンスが低下している自覚はなかった。
睡眠時間6時間は、多くの日本人にとって珍しくないだろう。
最近、睡眠学の権威でノーベル賞候補とも言われている、
筑波大学の柳沢正史先生によると、
成人だと個人差はあるが、7~8時間の睡眠時間が必要とのこと。
仕事や家事を抱えながらだと、
1日8時間近くの睡眠時間を取ることは
かなり意識して行動しないと難しい。
ただ、7~8時間の睡眠を続けてみたら、
自分でも分かるぐらい昼間のパフォーマンスが良くなった。
睡眠不足の自覚がなくて、
本来のパフォーマンスが出せていない人は、
思いのほか多いのではないか。
ある研究では、睡眠時間6時間が10日間続くだけで、
1日徹夜したのと同じぐらい脳のパフォーマンス低下が
起きていることが分かったそう。
睡眠不足状態が続くと、
・健康面、メンタル面、感情コントロールや情緒の安定が難しい
・学んだことの記憶の統合や定着がうまくいかない
・行動パフォーマンスの低下
・メタボや肥満のリスク増大
・ガンや感染症のリスク増大 など
あらゆるデメリットが生じることが、多くの研究で立証されている。
生きづらさという点では、
自己肯定感という言葉が注目されるようになった。
アメリカの大規模な子どもの睡眠研究によると、
慢性的睡眠不足がある子どもたちの自己肯定感が、
そうでない子どもたちに比べて有意に低いという結果も出ている。
睡眠不足のデメリットや、どうすればいいのかといった詳しいところは、
柳沢先生がYouTubeですごくわかりやすい動画を
いくつもアップされている。
おすすめ動画のリンクを記事後半に貼っておくので、ぜひご覧いただきたい。
睡眠不足でいいことなんて一つもない。
睡眠は万能薬と言われるぐらい、あらゆることの改善に役立つ。
トラウマ記憶の改善や解消にすら、
睡眠が関係しているという話もある。
生きづらさを感じている人には、
カウンセリングやセラピーを受ける前に、
まず自分の睡眠状態を確認。
もし改善できる余地があるなら、
まずは睡眠の改善に取り組んでもらいたい。
柳沢正史教授のおすすめ動画はこちら
▼ NHKクローズアップ現代に出演した時のダイジェスト動画(約7分)
▼【細胞から考える「生命科学アカデミー」】(約12分)
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