見出し画像

いつの間にか楽しかったことを忘れている

仕事の話だ。
以前は、自分の作ったものが世に出たとき、楽しさや高揚感を覚えていたと思う。ごく稀に、お客さんから「とても良かった」とフィードバックが返ってきたときは嬉しかった。世に出ないものだったとしても、新しい技術に触るのは面白く、何かを完成させること自体が楽しかった。

一方で最近は、何かが世に出ても、昔のような喜びを覚えていない。ああ、出来上がったな、良かった、という感じだ。新しい技術の習得については、それ自体がうまく行っていない。本を読んでも動画を見ても入ってこないので頭を抱えている。

振り返ってみれば、「楽しい」と感じていたのは、うつ病と診断される前や、躁状態のときだった。反対に鬱のときには、楽しさを感じられていないし、本も読めない。
本当にそうだろうか。
何が怖いって、これが単に加齢によるものだった場合だ。
鬱でこうなっているのなら、持ち直せばまた仕事が楽しくなるのかもしれない。新しいことも簡単に覚えられるのかもしれない。けれどそうじゃなく、単に加齢によるものだったなら、もうあの感情は戻ってこないのではないか。
それが怖い。

コーヒーを一杯いただけると喜びます。