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文学フリマ東京、初出店で嬉しかった3つのこと&新刊一般販売のお知らせ

昨日、東京ビッグサイトで開催された「文学フリマ東京39」にて、ついに文フリ初出店を果たした。

文フリ初出店!

半年前の5月19日、ぼくは初めてお客さんとして「文学フリマ」に足を運んだ。友人や知人が出店するというので気になって、覗きに行ったのである。そしたら会場は想像以上の熱気に包まれていて、ぼくは大きな刺激を受けた。詳細は下記noteにも書いたのだが、会った方々から「中村さんもエッセイ集つくったらいいじゃないですか」「次回は出店する側になりましょう!」と言葉をかけられ、その気になってしまった。

そしてこの半年間で2冊のエッセイ本(『海外添乗員という職業から学んだこと』と『旅と書くこと』)を制作し、昨日の文フリで無事にお披露目することができた。

「本当に買ってもらえるだろうか」とドキドキしたけど、終わってみれば嬉しいことがいくつもあった一日だった。3つ、取り上げてみたい。

1. たくさんの方が本を買いに来てくれた

昨日の全体の来場者数は約1万5000人。過去いちばんの大盛況となった文フリだが、とはいえ出店者数は2306もあり、そのうちのひとつに過ぎないぼくの小さなブースに立ち寄り、なおかつ本を買っていただけたら、それは奇跡に近いことだ。

しかし、その奇跡のようなことが、立て続けに起こった。

稀人ハンターの川内イオさんが買ってくださった。感激

永田尚子ちゃん、菅野有希子さん、まむしさん、ヤムラさん、川内イオさん、かたおか由衣さん、ゆみさん、そして昨年の東北一周自転車旅にて福島県いわき市でお世話になった奥村サヤさんなど、多くの友人・知人が本を買いに来てくれたほか、直接お会いしたことはないけれど、SNSで知って「買いに来ました」と言ってくださった方もいた。「いつもnote読んでます」という声が嬉しかった。英治出版の上村悠也さんとの偶然の再会もあった。

また、ぼくのことを全く知らないにもかかわらず、たまたまブース前で立ち止まり、見本を手に取ってパラパラと本をめくって、「これ一冊ください」と買ってくださった方もいらっしゃった。旅が好きだというおじさんから、受験生の女子高生まで。設営を手伝いに来てくれた母と、「知ってる人?」「いや、知らない人」「すごいね」「うん」と何度も目を合わせる場面があった。「試し読みコーナーで読んで、いいなと思って」と書いに来てくれた方もいた。

なかでも感激したのは、ある女性が、ぼくの本を買うために北海道の十勝からわざわざ来てくださったことだ。

ぼくは昨年、J-WAVEのラジオ番組で葉加瀬太郎さんと対談をした。彼女はそのラジオでぼくのことを知ったという。そして十勝で畑仕事をしながら、何度もその収録回を聴いてくれているのだそうだ。

(何度も同じ話を聴いて飽きないのだろうか・・・?)

と驚いたけど、

「あのラジオを聴くと、元気になるんです。今朝も聴いてきました」

と、まっすぐ言ってくださった。本当に嬉しいことだ。

そのときのラジオ対談(約25分)は以下のページから聴けるので、ご興味あればぜひ。

そして彼女は、ぼくの本を3冊も買ってくれた。北海道という遠く離れた場所に、こんなにも温かい読者がいる。その事実を肌で感じて、込み上げるものがあった。

一生懸命作った自分の本を、直接読者に届けることができ、書き手として感慨深い体験となった。印刷・製本を除けば、最初の工程(本のネタになる経験)から最後の工程(本の直接販売)まで、すべて自身で完結できた。しかも売上まで生まれる。それがまた次の本を生み出すための支えになる。なんだかすごいことだ。文学フリマに出店して良かった。

本の感想もお待ちしております!ぜひXでポストしてください!

なかなか持ち場を離れられなくてほとんど会場を回れなかったけど、最後に友人の詩織ちゃんのブースと、知人が多く集まる「稀人書店」のブースにだけ足を運び、新刊を購入することができた。

「稀人書店」のブースにて

隣のブースで出店されていた女性が帰り際、「ずっと気になっていたんですけど、私も一冊ずつ買わせていただいていいですか?」と言ってくださったことも、何度も思い返したいくらい嬉しい出来事だった。

2. 憧れのくどうれいんさんとの対面

15時頃だったか、ぼくのブース前に謎の大行列ができていた。「BOOKNERD」というブースに向かう行列らしい。Xで「BOOKNERD」と検索したら、なんと盛岡に住む人気作家のくどうれいんさんが文フリ会場に来ていて、そのブースでサイン会をしているという。

最近、彼女のエッセイ集『桃を煮るひと』を読んで、そのなんとも言えない心地良い文章に、一瞬でファンになった。2021年刊行の『氷柱の声』は、芥川賞の候補作にも選ばれた。今をときめく人気作家が、すぐ近くにいる。このチャンスを逃したくない。

ぼくは列が少し空いたときにブースを訪ね、彼女の本を手に取った。それは、ずっと読みたいと思っていた彼女のデビュー作『わたしを空腹にしないほうがいい』だった。Amazonや書店では買えない貴重な本だ。図書館にもなかった。

くどうれいんさんのデビュー作

「サインをいただいてもいいですか?」
「もちろんです!」
「れいんさんの大ファンです!」
「ありがとうございます〜!」

お顔を見たのも初めてで、感激した。記念撮影も快く受けてくださった。メチャクチャ嬉しかった!

サイン入り書籍。大切にします

3. スタバの当たりレシート

嬉しいことがたくさんあった一日。その幸運の締めくくりは、撤収後に訪れた東京ビッグサイトのスタバで、当たりレシートが出たことだ。アンケートに答えると、好きなドリンクのトールサイズが一杯無料でもらえるというもの。いつも通ってるスタバでは一度も出たことがないから、ラッキーだった。

スタバの新作を飲みたい!

会場で交流した皆さま、ありがとうございました!

新刊の一般販売を始めます

文学フリマでお披露目した新刊『旅と書くこと』の一般販売を開始します。まだ初版が残っているので、先着順で初版をお送りさせていただきます。

また、文フリ用に増刷した『海外添乗員という職業から学んだこと』もありますので、もし良かったらこの機会にお買い求めください。

一冊ずつ封筒に宛名書きをして、郵送させていただきます。

<作品紹介と料金>

・『旅と書くこと』
2024年12月1日 発売
税込 1200円+送料・手数料300円 計1500円

<作品紹介>
「道は、本当に地図どおりにつながっているのだろうか?」
21歳の夏、自転車に乗って横須賀を飛び出した。日本地図を持って、目指すは九州。旅先での、思いもよらぬ人の温かさに感動する日々。そして旅を終えての学びとは——。世界1万キロ以上を自転車で巡ったエッセイストの「原点の物語」。

・『海外添乗員という職業から学んだこと』
2024年6月26日 発売
税込 1000円+送料・手数料200円 計1200円

<作品紹介>
「あなた以前、旅行のお仕事をされてなかった?」
6年勤めた旅行会社で経験した、海外添乗員の苦労とやりがい。やがて起きた、奇跡のエピソードとは? Xで2000万人に届いた物語を収録。

【お得な2冊セット】
2種類を1冊ずつご購入の場合、送料・手数料込みで計2300円とさせていただきます。1冊ずつ購入するより600円お得です。

購入をご希望される方は、こちらの申し込みフォームよりご入力ください。ひとりでも多くの方に読んでいただけたら嬉しいです!

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中村洋太
お読みいただきありがとうございます! 執筆時のスタバ代に使わせていただきます。

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