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肉が苦手な子どもの私、実家の野菜がたっぷりの餃子だけは食べられた
いま、note公式のお題企画の1つに『餃子がすき』というものがある。
私は中華料理全般が好きだし、餃子も大好きだ。
大学時代には近くの某中華料理チェーン「餃子のO将」によく行っていた。
また、サークルでは毎年「餃子だけを何個食べられるか」というアホな大会をしていた。
私はたしか10人前(60個)くらい食べていた気がする。
でも、子どものころは餃子どころか肉全般が嫌いだった。
だけど家で作った餃子だけはたくさん食べていた。
今回はそんな思い出話。
鶏肉、牛肉、豚肉ぜんぶ嫌いな子ども
子どものころは肉が嫌いだった。
なんというか肉の繊維の食感であったり、獣っぽい味が苦手。
今でもめっちゃ好んで肉を食べるわけではない。
だからハンバーグとかミートボールとか、子どもにとって「ごちそう」と言われるものは大体食べられなかった。
ファミレスに行くと喜ぶ子どもが多いが、私は「食べられるものがない」と泣いていた。
子どものころにありがちな「お泊まり会」も苦労した。
そういうイベントでは友だちの親御さんが「ごちそう」を用意してくれる。
だけど「ごちそう」はハンバーグだったり、豚の生姜焼きだったりと肉ばかり。
そんなとき、さすがに食べないのは申し訳ないので私はめっちゃ苦労しながら味わわずに食べていた。
給食も残すし、家でも嫌いな食べ物は手を付けない。
冷凍食品など手軽に用意できる料理はたいてい肉がメインなので、私は一切食べない。
いま振り返ると親には結構な苦労をかけたと思う。
親の実家で作られた野菜はたくさん食べていた
肉が嫌いだった私だが、野菜は全般的に好きだった。
私の母親の実家は専業農家で、めちゃくちゃでかい土地で米や野菜を作っていた。
そして育てた野菜の中で形が変とか色が暗いなど出荷に適さないものは自家消費しており、うちもおこぼれをもらっていた。
何なら母親がスーパーで野菜を買うことはほとんどなかった。
こうして実家の野菜に囲まれた私は野菜を食べるのが当たり前になった。
人参やピーマンとか「子どもが嫌がる野菜」も普通に食べていた。
むしろ「なんでみんなピーマン苦手なんだろう。肉のほうが変な味するじゃん」と思っていた。
実家で作っていた野菜たっぷり餃子
こうして野菜大好き、肉嫌いという普通の子どもの逆を突き進んでいた私だが、唯一食べられた肉料理が餃子だった。
しかもチルドの餃子ではなく、実家で餡から作る餃子だけ食べられた。
餃子は子どものころから何個も食べていたと思う。
それは一体なぜだろう。
今思うと実家で作る餃子には野菜がたっぷり入っていた。
ニラやキャベツ、玉ねぎなどが多くて肉が少なめ。
親の立場からすると野菜が家にたくさんあるし、餡の量も増えるから野菜をドバドバ入れたのだと思う。
だけど私はこの肉少なめ、野菜たっぷりの餃子が好きだった。
食感はシャキシャキで、野菜の力で肉の臭みが抑えられている。
子どものころから辛いものが好きだった私はラー油をたくさん入れたタレに餃子を漬けて、パクパク食べていた。
夕飯が餃子のときは楽しみで、餡を作るところから手伝っていた。
そして自分で餃子の皮に餡を包み、フライパンで焼いていた。
今でも野菜餃子はたまに食べたくなる
大人になった今、嫌いだった肉は「ちょっと好き」まで昇格した。
今ではチルドの餃子やスーパーの惣菜餃子のような肉たっぷりの餃子も好きだ。
だけどたまには野菜が多めの餃子も食べたくなる。
実家から遠く離れてひとり暮らしをしているため、なかなか実家の野菜は手に入らない。
(というか送ってもらっても余る)
あと、仕事が忙しいので餡から餃子を作るのは正直面倒だ。
それでもやっぱりシャキシャキした餃子も食べたい。
なのでたまに野菜多めの餃子が食べられるお店に行く。
今でも中華が大好きな私は、年齢を重ねても油まみれの中華を食べ続けている。
「この餃子は野菜が多めだから」と言い訳しながらラー油をたっぷり掛けて食べるのだ。