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精神病院物語-ほしをみるひと あとがき

「精神病院物語-ほしをみるひと」ですが、この小説は僕の十五年前の精神科への入院生活を元にした作品です。結構前に書き上げて、ずっと取っておいていたのですが、最近の精神科事情と合わなくなり、時代遅れのまま腐らせるよりはと思って、今年の1月から、公開に踏み切りました。なかなか人気を得ることはかないませんでしたが、読者の方々から嬉しいお言葉をいただけたので、書いてよかったなと感じられました。元々僕が過去に受賞した文学賞の参考作品に「ほしをみるひと」という短編小説があって、それにも滝内さんという人物が出てきます。向こうの作品では悲惨な末路を辿る彼も、精神病院物語では僅かな希望を胸に生き続けます。作品が進化するとともに、滝内さんも救われたのだと思っています。最後に、こんな長い作品を読んでくださった皆さま、どうもありがとうございました。 佐久本庸介

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