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Jリーグラストスパート③ー今シーズンはこの20年来、最高の優勝争いになるかも。最も面白かった2011年シーズン、激しい接戦を振り返る

前回の記事までは、優勝しているチームはラストスパートがすごいことを指摘した。ここでは、最も優勝争いが面白かった年、2011年シーズンを紹介したい。そして、今年はそれに並ぶ面白い接戦になるかもしれない(他チームのファンが楽しめるように願っている。)

(大昔ではあるが、リーグ戦の構造・形式は変わっていないので、チーム数、試合数を気にしない限り、比較の対象にはなる。)

①2011年順位表

まずは、登場するクラブを紹介する。柏レイソル、名古屋グランパス、ガンバ大阪である。この年は、全18チーム、34節が行われた。下に戦績表を作った。我々は、残り7節の結果を知りたいので、第28節~第34節の7節の結果と推移を見よう。

2011年シーズン S:Standing(順位)、P:勝点

まず、気づいてほしいのが、勝点差1である。そこから始まった、柏の逆転優勝である。柏は6勝1分とすごいラストスパートを見せた。それに対して、名古屋は6勝1敗で勝点1及ばず、G大阪も5勝1分1敗で残念ながら逆転優勝を許してしまった。後者については、他の年ならば逃げ切り優勝できた勝利数である。

ここでの教訓は、出だしで負けてはいけない、ということである。つまり、直接対決するわけではないが、「プレーオフ」を戦っていると考えて欲しい。一度負けると、他の2チームが負けるまで、勝ち続けなければならないという受動的立場に追いやられる。二つのことを考えなければならないのである。「相手の負けと自分の勝ち」とである。

②2024年優勝争い

今年は、このような接戦が見られるかもしれない。サッカーを長年ご覧になっている方は、ご存じだと思うが、大体リーグ戦は最後は2強の争いになるか、1強が中盤戦から独走するか、どちらかになることが多い。つまり、3チームが優勝争いに残ることは少ないのである。

下の表が現在の上位3チームの順位表である。「直近試合の勝敗」を見て欲しい。3チームとも調子は悪くないのだ。町田の引分け数3が、広島、神戸より多いがこの分は貯金を使い果たしたと考えよう。

残り7試合時点の順位表

海外サッカーをご覧になっている方は、近年のプレミアリーグの優勝争いを思い起こして頂きたい。

③2011年シーズンの分析

2011年に戻るが、最後の行に、1位と3位の節ごとの勝点差を計算した。この年は最大勝点差4以下で優勝争いが行われたことが分かる。大接戦である。そして、最終節は勝点差2で争いが行われたことが分かる。1位から3位がひっくり変える可能性があった。結局、3チームとも勝ったので、そのまま柏が優勝した。

2011年シーズン S:Standing(順位)、P:勝点

④ディフェンスが重要

最後に、得点、失点を見てみよう。目立つのは柏の失点の少なさであろう。以前の記事でも書いたが、いざ勝負がかかったときに大事なのは、ディフェンスである。

ディフェンスが良いことの利点は二つある。①もちろん失点が少ない。そのことで、②オフェンスをカバーできる。すなわち、少ない得点で勝利できる。この②はあまり語られることがないが、重要な点である。

今年も2011年シーズンのような接戦になってほしい。1人のサッカー・ファンとしては願わんばかりだ。私は、Vissel神戸のサポーターであるが、このような優勝争いが見れられるのなら、50%くらいは優勝はしなくていいかな。と思っている。

明日は、いよいよサッカー界にマジック・ナンバーを導入したいと思う(プロ野球で使われている。)私の知るかぎり、おそらく世界で初めての試みであると思う。成功するか分からないが、優勝争いが分かりやすくなると私は考えている。

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