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乱世のJリーグ第29節展望ー第28節レビューと「町田」のニューヨークタイムズ・デビュー
Jリーグは、残り10試合、ますます混沌としてきた。まずは、順位表を見てみよう。
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これを「真実の天秤」に変換してみよう(「真実の天秤」については下記記事を参照してほしい。)
左側が第27節の順位表、右が第28節の順位表である。順位が変動したチームにハイライトをした。ここで、注目すべきは横浜FMを除き、3位鹿島以下16位京都まで13チームの順位が変わっていることである。いかに、今年のJリーグが混戦なのかが分かる。
![](https://assets.st-note.com/img/1725011087024-lm8rjUghEv.png)
これをグラフ化したのが以下である。
![](https://assets.st-note.com/img/1724980214021-m7dXJ7svs8.png?width=1200)
まずは、広島が第1集団を抜け町田との首位争いに入ったことが分かる。それに対して、鹿島、G大阪はつまづいた。2ポイント差は1節では追いつけないので(1節で追いつける最大差は1.5ポイント)、両者とも痛い結果となり、神戸と共に第2集団に残された。
中団では、直接対決により横浜FMはC大阪を1.5ポイント離すことができた。「真実の天秤」を見てもらえば分かるように、横浜は12勝11敗である。3位神戸は14勝7敗で4敗多く、この分だけで−2ポイントだ(取り返すには神戸より2勝多くしなければならない。)これ以上は負けられない。7位C大阪から11位新潟までは、勝点を延ばせず、中団の下位が勝点を延ばした。
これらをグラフにしたのが、以下である。
![](https://assets.st-note.com/img/1725001358736-Hstkw1vxIF.png?width=1200)
ここでは、見事に3つのグループに分かれているのが分かると思う。台風の影響で多くの試合が中止になる可能性があるので、ここでは簡単にこのグラフを分析しよう。
上から見ていこう。まず、首位争いであるが今節入れかわる可能性がある。広島戦が中止になるか定かではないが、今の広島の連勝を考えると、町田が試合をするなら一気に追いついて、代表ウィークの中断に入りたいだろう。
鹿島、G大阪は、試合中止が決定している。神戸についてはまだ分からない。横浜FMは、私がオリンピック後の再開時に書いたように1番楽なスケジュールであった。今後も、勢いをもって、第2集団に入りたい。3.5ポイント差なので、追いつくには少なくとも3節必要である。残り10節、間に合うかが問題となる。
中団は、7位C大阪から16位柏まで2ポイント差である。今節は中止となる試合が多いので、このまま混戦が続くと思われる。
残留争いは、湘南、磐田、鳥栖、札幌に絞られたといって良いだろう。湘南から札幌まで、3.5ポイント差なので、札幌が追いつくには少なくとも3節必要である。札幌の連勝を考えると、ミラクルが起こる可能性はある。
最後に例によって、順位変動の可能性があるところを順位表で確認しよう。ポイントは、1節で最大詰められる勝点差は、1.5ということだ。以下の順位表と上のグラフで確認して頂きたい。
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最後に、"The Athietic"というアメリカの新聞("New York Times”傘下)に「町田ゼルビア」の記事が載っていたので、紹介したい。これほど長いJリーグの記事が、海外の新聞に載ったのは、「イニエスタ」が神戸に来たとき以来であると思う。
記者は主にプレミアリーグをカバーしている、Nick Miller氏である。記事は、町田に所属の英語を使える外国人選手へのインタビューで構成されている。驚くべきは、外国人選手が自らがどのようなクラブに所属しているかを分かっている点である。
黒田監督の勝負に対する厳しさ等が書かれている。そして、高校サッカーの監督がトップカテゴリーで活躍しているのが意外なようだ。黒田監督の勝利へのこだわり、練習の厳しさも取り上げられている。
Jリーグファンにとっては、今さらな話であるが、イングランド人から見ると、あの岡崎が所属していた「ミラクル・レスター」よりすごいことが起こっているのに、日本でいまいち盛り上がっていないのは、なぜか、といういつもの疑問で終わっている。もちろん、「Jリーグは大谷や日本代表(の選手)ほど人気がない。」と書かれているが。
コメント欄を見ると、こういっては失礼だが意外とJリーグに読者も関心があり、もっとJリーグの記事を載せてという要望がある(私が読んでいる限りで、この新聞のコメント欄はかなりレベルが高い。)