広島戦の見どころーサッカーは、結局は守備とセットプレーなのか?セットプレーを制するものが試合を制する?
大事な試合は、つまるところ守備とセットプレーで決まる。本日のJリーグを観てて、改めてそう思った。これは、あらゆる球技で言えることだ。
野球もプレーオフでは、投手力(=守備力)が大事だ。ラグビーも決勝となると、守備的戦術で、P.K.を淡々と蹴っていく。テニスもサーブが一番大事である。後は、相手のミスを待つだけでいい。アメフトもプレーオフに入ると、守備とランが大事になる。
これは、総得点数を減らすことで、相手と自らの得点期待値を減らすという思想である。球技は1点でも得点が多い方が勝つ、しからば総得点1で1‐0でいいじゃないかということである。実に確率論的な思考である。
ならば、練習で最も確率論的に、効率的な練習は何か、守備とセットプレーである。残念ながら、攻撃は再現性が低いため、短期的な練習では確率を上げることはできない。
しかし、攻撃の中でも再現性が高いプレーがある。それがセットプレーだ。そして、攻撃のセットプレーを練習することは守備のセットプレーの練習にもなる。当然、表と裏の関係にあるからだ。
明日の広島の戦いを観る上で参考になるであろうから、上位5チームのセットプレーによる得点と失点をあげておく(第36節終了時。)
ご覧のとおり、得点と失点とも順位と相関があることが分かると思う。また、得点の多いチームは失点が少ないことが分かると思う。昨年のプレミアリーグではないが、アーセナルの最多セットプレー得点数と最少失点を思い出した。
世界的に、セットプレーを制するものが試合を制すると言えるかもしれない。
実は、広島の得点効率が悪いと話を切り出したものの、なかなか原因が分からなかった。しかし、このセットプレーという角度から見たら、広島はこの3連敗中、1得点もセットプレーからの得点がなかった。本来ならば、平均では少なくとも3試合で2得点弱はしていた。
今年の広島の躍進はセットプレーからの得点にあった。去年の広島はセットプレーから9.5得点しかあげていなかった(試合数は違うが違うが12.5得点も増えている)今年のJリーグの傾向として、セットプレーからの得点の増加があげられる。上の表を見て頂きたい。
今日の広島の戦いのカギはセットプレーからの得点となると予想する(私の予想は大抵外れる。)楽しみにしよう。