得点王 大谷翔平②(補)ー大谷の盗塁がなければ、ドジャーズは地区優勝できていなかった?
前回は、なぜ大谷の得点数が増えたかを盗塁数の増加により説明した。ここでは、逆に大谷がなぜ盗塁しなければならなかったかをドジャーズの得点という視点から見てみる。
以下がワールド・シリーズで対戦するドジャーズとヤンキースの得点数1位~9位の選手である。
見てすぐに分かると思うが、大谷の得点数はドジャーズ内で、図抜けている。今年、ドジャースの総得点は842点であった。大谷はその16%、134点を上げた。
前回、盗塁をすることで大谷は得点数を約10点延ばしたと分析したが、この10点がなければ、ドジャーズは地区優勝できたかは分からない(再調査したら、3盗が9回あったので計算し直した。13得点であった。)
以上が、ドジャーズが大谷の盗塁に対して積極的だった理由である。というよりは、大谷にフルパフォーマンスを求めなければならない事態だったのである。
それに対して、ヤンキースの総得点は815点であった。ソトとジャッジは、二人でその30%をあげている。この編成なら、チームはわざわざリスクを冒して盗塁をする必要はない。