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なぜ大谷は1番打者なのかー打順をいじっても総得点は変わらない。

あなたが、いくらセイバーメトリックス(データ分析)が「野球オタク」の趣味で実用性がないと考えていても、このデータ分析だけは覚えて置いて損はないだろうか。

同じ選手を先発させるなら、どのような打順の組み方をしても総得点は変わらない。

これは、AIによるシミュレーションで主張されている。(もちろん、強打者を9番から1番まで並べる常識と異なる組み方をしたら別であるが。)驚くべき理論である。

ただし、今年の大谷のように「盗塁」というタスクを打者に与える場合は別である。なぜなら、1番バッターは必ず1試合で1回は、ランナーがいない状況で打席が回ってくるからだ。すなわち、当然であるが、1番バッターの最初の打席はランナーはいない。出塁すれば、必ず盗塁のチャンスがある。

これは、1試合で見れば大したことはないと思えるが、メジャーの場合、162試合するので、162打席はランナーのいない状況となるのである。また、1番打者は、全打席のうち48%が無死の状態で打席が回ってくることが知られている。このことも人間心理として「盗塁」がしやすい状況を生むのである。


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