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答えを出しすぎて「思考停止」をさせてしまうリスク
今回のこのお話は、自分の失敗談みたいなお話です!
例えば、何か解らない事があったら人に聞きますよね。これ悪い事じゃないし、聞かれた方も役に立つ知識をどんどん人に教えるのは当然の事だと思います。
私もこの業界長いですし、アドバイザー的な立場の役割を求められる事が多いので、普段から何かを聞かれる事はかなり多いです。
振り返って考えてみる
振り返ると、私は聞かれた事に対して、情報を普及させようと思い、プロセスから答えを一貫して毎回詳しく教えてました。ただ、ここでよくなかった点がありました。
それは「答え」を出しすぎていた事だったんです。
例えば、どこかのお客様から「〇〇について教えて下さい」とお問い合わせがあったとします。よかれと思い私が詳しく説明して回答のサンプルを作りました。
これを多くの人にやっていたら、気が付けば、質問があったら「〇〇に投げればOK」「課題や問題があったら〇〇に投げればOK」みたいな文化が出来上がってしまったんです。
つまり「答え」いつも出してしまった事が原因で、多くの人たちに「思考停止」を発生させてしまってたんです。
思考停止により発生する問題
社内で行う日々の仕事や、社外の顧客対応はいつも多くの課題があります。
それを安定させ、日々の業務を向上させるには「課題」について考え「改善」を現場の人たち自信で考えて実行しなければ、決してよくはなりません。
私が言いたいのは、チームを成長させる為には課題や問題について「考える事」が必要なんですが、誰かが答えを出してしまうと、人は考えなくなり「思考停止」に陥ります。
そして、これを繰り返していくと、いつまでも覚えずに、自分で判断する事もしなくなります、これがさらに悪い方向に発展すると「他責思考」に陥っていき、チーム内で責任の押し付け合いに繋がる事もあります。
最後に
特にリーダーをやられてる皆様にお伝えしたいのは、失敗してもいいからチームメンバーが自分の判断で動く練習は、よいチームを作るためには絶対必要だと思います。
そして、資料があるなら、資料をみて自分で解釈し、判断できる癖をつけてもらった方が良いと思います。私の経験では、毎回誰かに聞いてばかりのタイプの人は、教えた内容が頭に入ってない傾向が多かったです。
理解をしていない人は、どこかでついていけなくなります。また、聞きまくって、他人の工数を奪ってしまう事態になると、チームワークの悪化にもつながる場合もあるので、ちょっと怖い話でもあります。
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