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年金受給、繰上げするか繰下げするか

ちょっと久しぶりにお金の話。
以前、複利を考えるのに老後資金という記事を書いた。今回はまさに老後のお金、年金について。制度は実際に受給する頃までにまだまだ変更されるだろうから詳細な数値は追って考え直す必要が出るけども、ざっくりとした考え方としてのメモ。

そもそも繰上げ繰下げとは

年金機構のサイトより…

老齢基礎・厚生年金は、原則として65歳から受け取ることができますが、希望すれば60歳から65歳になるまでの間に繰り上げて受け取ることができます。ただし、繰上げ受給の請求をした時点に応じて年金が減額され、その減額率は一生変わりません。

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/kuriage-kurisage/20140421-01.html

老齢基礎(厚生)年金は、65歳で受け取らずに66歳以降75歳まで※の間で繰り下げて増額した年金を受け取ることができます。繰り下げた期間によって年金額が増額され、その増額率は一生変わりません。なお、老齢基礎年金と老齢厚生年金は別々に繰り下げすることができます。

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/kuriage-kurisage/20140421-02.html

早くに受け取る繰上げは月数×0.4%の減額、遅くに受け取る繰下げは月数×0.7%の増額が生涯続くことになる。

視点① 資産運用との関係

前述の過去記事視点だと、まぁ繰下げ一択。(生活防衛分を除いた)投資に回せる資金を生活費にして年金を先延ばしにする。繰下げによる確実な増額は「投資に回せる資金」を自分で運用するよりもオイシイ。自分で運用する方が有利だと思えるくらい運用が上手ならば年金なんて必要ないレベルの資産を築いているはずなので、やはり繰下げ一択。

視点② 年金収入額に対する負担

年金だろうと何だろうと収入には税金がついてくる。収入の額によって費用負担の割合が変わってきたりする。所得制限とか、収入多いと対象外になる議論が多いのは今後益々進みそう。

で、特に住民税非課税になるラインを超えるかどうかの影響が大きいから、超えないように敢えて繰上げるという考え方もあるらしい。

視点③ 気持ちの問題

若くて元気なうちに使うほうがお金の価値を引き出せる!と思えば繰上げだし、長生きは嬉しいことのはずなのに長生きするほど先々の生活費が不安になるなんて嫌だ!と思えば繰下げ。
家族構成や就労状況で話は変わってくるので、年金受給年齢が近づいた頃に改めて制度を確認して考える。

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