ストレスと上手に付き合いたい④
梶原吉広です。
引き続きストレスマネジメントの話をしています。
前回は、ストレスマネジメントの「セルフモニタリング」について紹介したので、今回は「ストレスコーピング」について紹介します。
ストレスコーピングというのは、ストレッサーやストレス反応の負担を減らすための方法です。
いくつか種類があり、ストレスに対するアプローチがそれぞれ異なっています。
・問題焦点型コーピング
現在直面している問題や状況に立ち向かい、直接的な解決を目指し、具体的な対策を立てるアプローチ
例:職場での環境調整、仕事内容の調整など
・情動焦点型コーピング
問題そのものの解決ではなく、自分の気持ちや感じ方、考え方を調整するアプローチです。
例えば、出来事のプラスの側面に注目する、誰かに話して感情を吐き出すといったものです。
例:アサーションやリフレーミングのような認知(捉え方)を変える方法
・ストレス発散型コーピング
ストレス反応そのものに対処するアプローチ。心身の疲れを取り除き、発散するやり方をいいます。
例:リラクゼーション、ストレッチや運動、睡眠、自律訓練法やマインドフルネスなど
では、実際のやり方はどうなのかということで。
以下にまとめてみました。
1.ストレスコーピングを考える
「これをしたら気分が良くなりそう・楽しそう」「これなら問題解決できそう」という案を思いつく限りリストアップしてください。
置かれた状況、ストレスの性質によって「何が使えるか」「どんな方法が合っているか」が変わるので、たくさんのレパートリーを持っておくことが重要。
ストレスを感じているなと思ったら、リストから「今出来そうなもの」を選んでやってみます。
その時に大事なのは「自分はしっかりストレスに対処しているぞ!」という意識・感覚を持つことです。
ストレスコーピングの例
時間管理を見直す、仕事量を調整する、「信頼されているから大変な仕事を任されている」と考える、「上司に注意されるのは期待されているから」と切り替える、ヨガやストレッチを行う、アロマをたく、入浴する、音楽を聴く、マッサージの施術を受ける……など
自分に適した方法を選び、仲間や理解してくれる人と一緒にストレスコービングするのもおすすめです。
ストレスマネジメントを学び、ストレスへの対処法を習得することは非常に重要です。
習慣として取り入れやすいものを試してみるのが良さそうです。
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