つまり、完璧じゃないから、サイコーなんだ 『ピッチパーフェクト』 (2012)
85点/100
noteをやっていて、よかった。
"いつか観よう、いつか観よう"
そう思って、気付いたら、観る機会を逃す。
noteで、映画感想を書こうと思ったのが、ウォッチリストに入ったまま、眠っている名作を観るためだ。
今作を観れただけで、やっててよかった。
あらすじ
大学に入学したベッカ。
ベッカは、マッシュアップを作っているDJ。
彼女は、同大学で、大学教授をしている父親と確執を持っている。
孤独を好むベッカ。
ベッカがシャワー室で、歌っていると、それに惚れこんだクロエ。
クロエは、オーディションがあるからと、ベッカに伝える。
そのオーディションで、ベッカは、女性アカペラサークル バーデンベラーズに入ることになるのだが。。。
アメリカのカレッジ疑似入学
アメリカの大学を疑似体験出来る映画って、いくつか観て来たと思うのだが、それだけで、心躍るのは、自分だけだろうか。
今作は、授業シーンがゼロ。
主人公がどの学部に入学したのかすら、わからない。
サークル活動に重きを置いている。
つまらないシーンを抜きにして、ワクワクシーンの詰め合わせ。
自由で、個性に合わせた学風が観ていて、楽しめる。
ウォーターボーイズ×ドラムライン
ダメな奴らが集まって、一つの事を成し遂げる映画って、いい。
7人の侍とか、ガーディアンズオブギャラクシー、ミックマック、フルモンティとか。数多ある。
当方の原点にあるのは、ウォーターボーイズだと思う。
高校生が文化祭の為に、シンクロを練習するあらすじ。
当時、小学生だったが、熱中して、観た記憶がある。
今作は、アカペラ選手権、ICAAで、同じ学校の毎年度、優勝者のトレブルメイカーズとの対立構造がしっかり描かれいる。
対立構造で、チームアップものといえば、ドラムラインでしょう。
ナポレオンダイナマイトのダンスシーン、エクスマキナのダンスシーンのように、定期的に観たくなる動画。
天才で、短気なマーチングバンドの青年がチームで、戦うことを学ぶあらすじ。
どっちも、好きだ。
この二つにない要素としては、コメディ。
今作は、ジョークもセンスがある。
女性アカペラグループなので、華麗で、美しいグループかと思いきや。
まぁまぁ、お下劣。
でも、そこがいいというか、愛せる。
ジョークが笑うだけで、終わらず、伏線で、泣かせるギミック。
2度、3度、美味しくなっている。
感想
2012年の映画なので、当時、スマホの普及と同時に、"SOUNDCLOUD"という音楽専門のSNSが日本でも、音楽好きの間で、普及し始めていた。
mash upという複数の曲を合わせて、一つの音楽にするっていうジャンルは、その頃に、よく聴いていた記憶がある。
mash upって、楽器が弾けなくても、センスがあればいいというか、逆を言えば、センスだけしかいらない。
ベッカは、その知識とセンスを今作では、アカペラの中で、ミックスするという非常にかっこいい離れ業を見せつけている。
今作で、当方が好きなのは、小声の不思議ちゃんリリー。
最後の最後で、やってくれるんですよ。
クロエもそうなんだけども、自分の弱点を別のところで、強みを見出し、補う。
そのカッコよさに心打たれて、泣いてしまう。
あと、スターウォーズオタクのマジシャン ベンジがいい。
選民思想をわかっているけど、ジェダイになれないから、影で、応援し続けて、最後にジェダイになる。
いいですよね。
血の宣誓のシーンも好きだし、ネットラジオのレコード整理のシーンもいい。
リフオフのシーンもよかったし、一致団結するシーンもいい。
オーブリーの真っ直ぐ過ぎるのもいい。
ファットエイミーの水差す感じもいい。
元気がない時に、観たら、サイコーの映画だと思った。
ベッカ役のアンケンドリック。
"どっかで、見た記憶があるなー"
と思ったら、『スコットピグリム』の妹役だ。
スコットピルグリムやっぱりすごい。
『arrested development』の搭乗用トラックがキャプテンアメリカ シビルウォーで、カメオ出演していたのを知った時ぐらい、驚いた。
ブレイクファーストクラブが今作で、重要な意味を持っているのだが、レンタルビデオショップで、借りて、観た記憶があるのだが、おぼえていない。
字幕が悪かったのか、単に、ぼーっと観ていたのか。
補習で集められて、会議のように心情を吐露していく映画だったと思う。
再度、見直さなくては。
ここまで、読んで頂き、誠にありがとうございます。
愛してるぜ!!