【百年ニュース】1921(大正10)12月17日(土) 前年管制が発表された国立(内務省)栄養研究所が小石川駕籠町の新庁舎に移転し開所式を挙行。床次竹二郎内相ら1,000名以上が出席。同所は当時の最新鋭設備をもち,「栄養学の祖」佐伯矩(ただす)初代所長の貢献により大いに発展した。
国立栄養研究所の新庁舎開所式を挙行しました。栄養学の祖、佐伯矩がイエール大学への留学から帰国後、1915(大正4)年に東京芝区白金三光町の自宅敷地内に設立したプライベートな栄養研究所が、1920(大正9)年に内務省管轄の国立栄養研究所となりました。世界初の栄養研究所とされています。
政府からの支援を受け、国立栄養研究所の新庁舎が小石川駕籠町に完成し、床次竹二郎内相ら1,000名以上が出席する開所式が開かれ大いに盛況となりました。新庁舎では当時の最新鋭設備をもち、学術研究だけではなく実践も重視した活発な活動が行われ、大いに発展していきました。
戦後は厚生省の管轄に移り、現在も国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の傘下で「国立健康・栄養研究所」として活動しています。 現在は東京都新宿区戸山一丁目にありますが、北大阪健康医療都市の健都イノベーションパーク内への全面移転することが決まっています。
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