【百年ニュース】1921(大正10)3月28日(月) 彫刻家の中原悌二郎が死去。享年32。北海道釧路市出身。18歳で画家を目指し上京。中村彝と親交を結び,のち荻原守衛(碌山)の感化で彫刻家に転じた。ロダンの影響を受け,堅牢かつ写実的で内面表現に富む作品を多く残すが惜しくも早世。
中原悌二郎『若きカフカス人』(もと新潟大学所蔵)。1927(昭和2)年,自殺2か月前の芥川龍之介が旧制新潟高校で講演。作品を見て「この首は生きている」と驚嘆。紀行文に「新潟高等学校,誰かこの中原悌二郎氏のブロンズの『若者』に惚れるものはいないか?この『若者』は未だ生きているぞ。」と書き残した。
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