【百年ニュース】1921(大正10)6月24日(金) ナチス・ドイツ親衛隊(SS)少尉ゲルハルト・ゾンマー(Gerhard Sommer)誕生。1933年12歳でヒトラー・ユーゲント加入。1944年8月2日イタリアのサンタンナ・ディ・スタッツェーマ村で発生した住民虐殺事件主犯のひとり。100名以上の子供を含む560名が殺害された。
ナチス・ドイツ親衛隊(SS)の少尉で戦争犯罪人被告となったゲルハルト・ゾンマー(Gerhard Sommer)が誕生しました。1933年に12歳でヒトラー・ユーゲントに加入。1944年8月2日にイタリアのサンタンナ・ディ・スタッツェーマ村で発生した住民虐殺事件主犯のひとりとなりました。この事件では100人以上の子供を含む約560人の地元村民が殺害されました。
このサンタンナ・ディ・スタッツェーマ村虐殺事件の資料は長い間埋もれていましたが、ローマで偶然発見され、2005年にイタリアの軍事裁判が開かれました。ゲルハルト・ゾンマーを含む11名が有罪となりましたが、ドイツが身柄引き渡しを拒否している状態が続いています。ゲルハルト・ゾンマーは現在もドイツ・ハンブルクの看護施設で存命と伝えられます。
この事件をモチーフにして、スパイク・リー監督が映画『セントアンナの奇跡 』(2008)を作成しました。
イタリアは1943年7月にムッソリーニ政権がクーデタで倒れピエトロ・バドリオ政権が誕生しました。そして9月には連合軍に降伏し、同時にドイツに宣戦布告。対独ゲリラ戦が始まります。1944年6月に連合軍がドイツからローマを解放し、ドイツ軍は後退。この事件が起きたのはその2カ月後の8月になります。
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