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【百年ニュース】1921(大正10)3月24日(木) 原敬日記。原敬は10代の頃フランス人のエブラール神父に付き従いフランス語を習い,またカトリックの洗礼を受けた。その後外務省に進み外交官となるが,自身の信仰については進んで人に話すことはなかった。同日の日記にはローマ法王使節団の記述が見え,当時与党政友会を揺るがしていた満鉄疑獄事件につき,検事総長の平沼喜一郎から捜査状況と今後の見通しにつき報告を受けた。
ローマ法王使節団帰国につき,告別のため来訪,同人は我が国のために行為斡旋し、また南洋新統治領に幾多の宣教師をも送りくれたりと言うことなり。
平沼検事総長来訪、満鉄問題につき、これまでのところにては、なんら背任の行為を認めず、山田順二なるものの陳述書もほとんど価値なきもののごとしと言えり。
また平沼は近来人心の悪化につき、地方巡視の必要あるべしとてその意見を述べたり。
原奎一郎編『原敬日記 第五巻 首相時代』福村出版,1981年
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