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【百年ニュース】1922(大正11)年1月11日(水) トロント総合病院で糖尿病患者レオナルド・トンプソン(14歳)に人類初のインスリン注射。不純物によりアレルギー反応を起こすが,1月23日に改良型が再度接種され副反応なく症状改善に成功。トンプソンの健康は回復し,のち13年間生存。

カナダのトロント総合病院で糖尿病患者、14歳のレオナルド・トンプソンに人類初のインスリンが注射されました。糖尿病治療の画期的な技術が実用化され、その後数えきれないほどの命が救われることになりました。

トロント大学のフレデリック・バンティングとチャールズ・ベストは、犬の膵臓からインスリンを抽出することに成功し、その効果を調査してきました。最初の注射を受けたレオナルド・トンプソン少年は、14歳ながら体重が僅か29キロ。重度の糖尿病でした。

1月11日に打たれた最初のインスリン注射は、不純物によりアレルギー反応を起こしましたが、1月23日に改良型が再度接種され、副反応もなく症状改善に成功しました。

レオナルド・トンプソン少年の健康は、インスリン注射によって回復し、その後13年間生存することに成功しました。

世界初のインスリン注射を報じる新聞記事
トロント大学で抽出されたインスリン
レオナルド・トンプソン少年の注射前と注射後
レオナルド・トンプソン(1908-1935)
レオナルド・トンプソン(1908-1935)の墓


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吉塚康一 Koichi Yoshizuka
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