「自己成長の基礎知識3」 R・フレイジャー J・ファディマン 著 春秋社
日本トランスパーソナル学会の勉強会の資料を作るために、30年ぶりぐらいで読み返しました。ん〜、面白い。
当時は、あまり注目してなかったスーフィズムが興味深いです。
イスラム教の一派なのだけど、ヨーガや禅仏教の考え方に共通するものがあります。グルと弟子の考え方とか、高次の危機としての魔境に似た考え方もあります。
イスラム教なので、一神教なのですが、矛盾なく個の成長を説明しています。神からの視点と個からの視点が両方描かれているんです。
「神を信頼すべし。ただし、まずわがラクダをつなぐべし」なんて言葉は、十牛図を連想させます。
また、「感情を抑えたり否定したりはしない。あらゆる感情は、正しい行為への道案内ないし刺激としての役割を果たしうるもの」という考え方には、共感しますねぇ。