
「母親になって後悔してる、といえたなら」感想
ドーナト氏の本を読んだ後、日本版とも言えるこちらも読みました。
こちらはドーナト氏の本を特集したNHKの記者のらが、日本の後悔している母親にインタビューした内容をまとめたもの。
研究論文であるドーナト氏の書籍よりも読みやすく、環境が同じ日本人なので分かりやすかったです。
母親でも好きなことをして自分らしく生きる
私がいちばん共感でき、参考になったのは2番目の女性です。
ワーママで夫と家事育児折半し、恵まれている方。でも育児自体向いているわけではなく、自分らしくない、好きなことをしていないと感じている。
この女性は母でありながから自分らしく生きる道を模索し始めます。少しだけ夜更かしして、昔好きだったことをしてみたり。そして推し活にハマり、自分らしさを取り戻していく。
このエピソードは私が目指していることそのものでした。
私も好きな仕事を続け、夫とは家事育児折半で、かなり恵まれていると思います。でも辛い。この女性と同じです。
この女性と同じように、最初はほんのちょっとの時間でも、自分の好きなことをしていくことが大事だと思いました。
「良い母親」じゃなくても罪悪感を感じなくて良い
もう一つ印象に残っているのはホステスの女性。
おしゃれと接客が好きでホステスの仕事が天職と感じていて、自分のお店も持てて夢を叶えていた。
しかし妊娠が判明、中絶はできないと産むことを決断。妊娠中のトラブルで出勤できなくなり、家賃が払えなくなりお店は泣く泣く手放すことに。産後も夜職の母親はダメと考えて専業主婦に。好きなドレスもハイヒールも辞めてスニーカーに動きやすい服に。妊娠出産のために全てを失った。
この女性は苦しみ、後に子が大きくなってからホステスの仕事を再開し、自分らしさを取り戻していきます。しかし常に母親なのに夜職であるということに罪悪感を感じている、と綴られていました。
私が思ったこと。そんなの感じなくて良い!!
赤の他人ですが本当にそう思いました。友達だったら間違い無くそう言っていると思います。
一方、他人だからこそ、社会が期待する良い母親像に沿うことの意味のなさ、母親が自分らしくいることに罪悪感を感じる必要がないことに気づけるのかもしれません。
私も自分がしたくてやっているのか、良い母親を演じたくてやっているのか、よく分からないことはたくさんありますから…
今後どうしたいか
私個人としては、やはり好きなことを少しずつでもすること、良い母親を演じるためにやっているしたくないことをやめること、に取り組んでいきたいと改めて思いました。
本を読んでnote に書くのも好きなことの一つです。これからも続けていきます。
良い母親を演じない、は中々難しく、模索中です。
例えば休日をどう過ごすかについて。
子どもが楽しいこと(大好きな近所の公園、支援センターに行く)と、私がやりたいこと(子どもを夫に託して1人や友達と出掛ける、1人で趣味をする)には乖離がありすぎて。自分がやりたいことだけをやるのは無理かなと思います。良い母親関係なく、子どもが楽しんでると幸せ、子どもがストレス溜まると辛いなと思う面もあるので。
最近は友人と子連れで集まって一緒に遊んだり(とはいえ室内だとやっぱり公園より思いっきりは遊べてないかなとは思ってしまう)、半日大人の用事に付き合わせたら半日公園で遊ぶなど、子どもファーストじゃない日もあって良い、くらいから始めています。
子も大人も両方やりたいことがあればいちばんハッピーな気がしますが、2歳では中々ないですからね…
皆さんどうしているのか気になります。
これからも模索していこうと思います。
以上感想でした!