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【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ吉田編

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これはある高校のクラスを舞台に繰り広げられる学園コメディ。
高校生の日常エピソード『あるある』で展開して行くストーリー。
それぞれの悲喜こもごもを通して、
少年たちが自分の可能性を見つけたり、
広がりを感じたりしながら成長して行く姿を描く。
ちょっとヘタレで平凡な主人公を通して、
先生や家族や仲間への理解や絆を深めたり深めなかったり、
繋がったり繋がらなかったり。
誰の心の中にも残る、思い出すと今も胸がちょっと
すっぱくなる青春の1ページを紡ぎ合う

▼こちらの記事をベースにします

一部抜粋

教壇の真ん前の席では級長の吉田吉夫(よしだよしお」)がもう教科書を開いて予習を始めている。オレは吉田を優等生だと思っていたが、こないだ英語の追試を受けに行ったら、そこに彼が座っているのを見つけた。
人は見かけによらない。

では、レッツチェリー🍒
#あれ ?Chat GPTは?

吉田は教室で毎日のように宇利阿久がお笑い芸人のようにネタをしているのを楽しそうにはしゃいでいるのを見て羨ましがっていた。

授業の前に教科書を開いているのは勉強のためではないのだ。教科書の間に「お笑いマニュアル」をはさんで読んでいつかフリがきたら返すためにイメージトレーニングをしているのだ。だからテストの点が悪いんだ。

とある日の授業の終わり、音楽室の横を通るとアコースティックギターと歌声が聞こえた。
扉の外から覗いてみると宇利と阿久がアコースティックギターを持って歌っていた。
笑いが出来てさらにギターも弾けるのだと!?と嫉妬する自分がいた。
そうは言ってもダサい歌だろうと聞いていると懐かしいというのかなんなのか。とても心の奥に響いてくる曲ではないか。

宇利が「なんて名前にしよか?」と阿久に聞く。阿久は少し考えると「キセキノホシはどう?」と宇利に聞き返す。

宇利は「めっちゃええやん!」それでいこかとコテコテの関西弁で返していた。
吉田は「ギターは空いてないからベースか…」とポロリと呟いた。

吉田はすぐに家に帰り「オカン〜倉庫にしまってあったのってギター?ベース?」と聞くとオカンは「ベースやで〜昔ガールズバンドしてたって言ってたのよう覚えておったな〜」とキッチンから馬鹿でかい声で言っていた。

1ヶ月、本で練習したが限界がきた。動画の方がいいかとYOUTUBE(ようつべ)で調べてみると音楽室で聞いたキセキノホシが聞こえてきた。

タイトルを見ると「奇跡の地球」だった。
きせきのちきゅう?いや、きせいのほしやないかい!
大変だ!
あの音楽室は監視カメラと盗聴器が仕込まれていて宇利と阿久が作った「キセキノホシ」がパクられている!

よーく聞いてみると宇利の歌い方を「桜井ミスチル」というセンター分けが真似をして、阿久の歌い方を「桑田サザン」と名乗るクセの強い歌い方の2人がテレビっぽくいかにも撮影しましたよというテイでやっとるやないかい!

やられた。
宇利と阿久の才能が先にとられた。
もっとそこは宇利と阿久のことをサポートすべきだった。
さらにレトロ感を押し出して「8センチCD」にしてジャケットまで作ってある。
完敗だ。

宇利と阿久に伝えないと。
いや、もっとお笑いとベースを練習して2人の力になれるようになってからだ。

続く?

すっぱいチェリーたち🍒


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