見出し画像

漫画キングダムから学ぶ会社経営 #11:ギャップ萌え!?仲間思いのリーダー、桓騎将軍

本記事は、「漫画キングダムから学ぶ会社経営」と題し、毎回、様々な視点から漫画キングダムとビジネス(特に経営)での共通点及びそこから得られる学びについてまとめていきます。

今回も「#6:リーダーの器」からの派生で、特に優れた将軍のリーダーシップについて深堀していきます。「#6:リーダーの器」をまだ読まれていない方はまずは、こちらを一読ください。

これまで優れたリーダーとして、#7:王騎将軍#8:蒙驁将軍#9:藺相如#10:蒙武将軍を挙げました。王騎将軍は誰もが認める理想のリーダー、蒙驁将軍は人に任せる天才、藺相如はコミュニケーションのプロ、蒙武将軍は愚直で素直なリーダーです。今回5人目のリーダーとして桓騎将軍を深堀しますが、一旦今回でリーダーシップシリーズは区切りとし、次回以降は次のトピックに移りたいと思います。

さて、桓騎将軍と言えば、王騎将軍曰く、「六大将軍に匹敵する戦いの天才」でありながら、元夜盗、性格は冷酷で残虐であるが故、陽の目を浴びずにいましたが、蒙驁将軍の副将としての登用及び活躍、昌平君の平等な評価により活躍の場が増えていきます。

元夜盗や、冷酷な性格というのは、一般的に見れば確かにマイナスかもしれません。現代社会で言うと、若い頃はヤンチャで暴走族のリーダーをしていた気合の入ったサラリーマンといったところでしょうか。一昔前、暴走族上がりの営業トップや、ヤンキー教師という人達がメディアに取り上げられていたのを思い出します。

桓騎将軍は型に囚われない発想や戦法で、天才肌で一匹狼のイメージがありますが、実は彼はリーダーシップ能力に長けた素晴らしいリーダーだと思います。どのような所が桓騎将軍のリーダーとして優れた点なのでしょうか。

1) フラットで自由な関係
まず、桓騎軍を見て思うのが、理由はともあれ、みんな楽しそうにしているという点が挙げられます。これは実はチームにとって凄く大事な要素になります。なれ合いのだらだらした雰囲気というよりは、やる事はしっかりやって、楽しむ事は楽しむ、On-Offの切り替えがチームとしてできているのが桓騎軍の特徴です。その特徴を引き出しているのが他でもない桓騎将軍です。桓騎将軍は戦に全てを掲げるというよりは、人生楽しく、その中で戦も自分の思い通りにする楽しさを見出しており、部下であるチームメンバーにも、意味のない堅苦しい規則のようなものを設けません。これは良し悪しですが、その結果同じような境遇や考えをもった配下が集まります。部下からすると、自分達の事をよく見て考えてくれる親分に感じるのだと思います。お頭という親しみのある呼び名にも繋がります。

桓騎 1

2) ゴールが明確
また、桓騎将軍は、無駄を好まず、最短、最小限の犠牲で戦に勝つ事を最優先に考えております。これは、飛信隊も参戦した黒羊丘の戦いによく表れています。桓騎将軍はいち早く相手の弱点を見抜き、標的を総大将の慶舎から紀彗に変えます。王道のやり方であるならば総大将を討ち取って、領土を得るという事ですが、何よりも目的は領土を得る事ですので、総大将そっちのけで、趙軍を撤退させます。一般市民を残虐に殺戮する等、やり方に関しては賛否両論あります。しかし、何よりも、目的を果たすのと同時に自軍の傷を最小限に抑える事ができたのが、この戦いでの恐ろしい成果です。他の王道の将軍では戦に勝つ事はできても、犠牲は伴います。
これは、全ての経営者が学ぶべき事で、時には非情になり、自分達は何の為に戦っているのか(ビジネスをしているのか)という事を常に意識しする事により、最善の方法が見えてきます。

桓騎 3

3) カリスマ性
「#6:リーダーの器」でも取り上げましたが、リーダーの大事な資質として人間力があります。人間力には様々な意味が含まれますが、桓騎将軍は圧倒的なカリスマ性をもったリーダーです。これには、理屈ではない、直観や雰囲気が含まれます。自信に満ち溢れ、この人なら何とかしてくれると思わせるリーダーです。チームを率いるリーダーには、欲しくても中々手に入らない資質かもしれませんが、言動、ふるまいなどからある程度のカリスマ性を身につける事ができると思いますので、桓騎将軍を見習ってみてはいかがでしょうか?

黒桜

このように、桓騎将軍は独りよがりどころか、どの行動も仲間(部下)と共にあるのです。部下の事を純粋に仲間と思っている数少ない将軍の一人かもしれません。一言でいうならば、桓騎将軍は見た目とは裏腹にものすごく仲間思いなリーダーだという事です。

#7-11で計5人の特徴の違うリーダーを挙げましたが、それぞれ見習うべきところがあり、どのリーダーが良い悪いという訳ではありません。つまり、リーダーシップには完璧なる正解などないという事です。その中でもこの5人は特徴的でベンチマークとして見習う所が多いリーダーです。この5人を参考に、自分の性格、置かれた立場や環境に合わせてリーダー像を探っていくのが良いのではないでしょうか?

#6から連載しているリーダーシップシリーズは今回で一旦区切りとし、次回から次のトピックに移りたいと思います。

それでは、また次回。

注)写真はすべて漫画キングダムより引用

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集