拝読:「ブレイクセルフ」著:伊藤羊一
この度、note主催の読書感想文コンテスト「#読書の秋2021」に参加させていただくにあたり、世界文化社出版、伊藤羊一先生の著書、「ブレイクセルフ」を拝読させていただきました。
以下は、感想文となります。
私は「ブレイクセルフ」(以下、本書と記します)を、2日程で読み終え、感銘を受けた勢いのまま感想文を書きはじめました。
いざ書きはじめてみるも、書こうとしてはやめるというのを何度も繰り返し、結局書き上げるまでに二週間もかかってしまったのです。
その経緯も含めて書いていこうと思う。
私は本書を読むまで、著名な人たちのことを微塵も理解できていなかった。それが本書を読んではじめて、自分が理解することから逃げていたのだということに気づいた。なぜ逃げていたのか、私には成功者のことは理解できないだろうと自分で勝手に決めつけていたからだ。
別の世界に住む人々のことは自分とは無関係だと思っていたし、そう思いたかったのだ。
本書はそんな愚かな私の思考を見事に打ち砕いてくれた。
いざ読みすすめてみると著者も私と全く同じ思いや悩みをもって日々を生きていた。そんな筈ないだろうと否定するために繰り返し読み返した。
著者の貴重な体験を繰り返し読み進めるほどに、自身がいかに周りに気を使い本来の自分と違う生き方や在り方を自身に課していたかということや、謙虚さや素直さをいつしか失ってしまっていた未熟で愚かな自身の心が鏡写しで詳らかになっていきました。
なによりも自分自身に不誠実で、傲慢であったように思う。
私はこれまで虚しいほどの独りよがりの中を生きていたのだ。
そんな思いとは裏腹に、自身のこれまでの取るに足りないと思っていた半生が思い返され、思い返すほどに、我ながら未熟で不器用な生き方だと思っていたこれまでの経験が愛おしいように感じられはじめてきたのです。
うまく言えないのですが、あらためて人が生きる上で無駄なことは起こらないということが腑に落ちる感じがしたのです。
本書内で著者が繰り返し自らの経験から諭そうとしてくれようとしているとおりに、すべては自分次第なのだ。
自身がどうしたいのか、どう在り続けたいのか、結局は自らが決めていくことなのです。
私がそのことに気づき、理解できるようになったからこそ、私の前に本書が表れてくれたのです。そして、そのことに心から感謝できるようになった。
書籍とは読書とはそもそもがそのような存在であったのだと、今更その意義にも気づかされました。
今回たくさんの課題図書の中より本書を手にとった自分を褒めてあげたい。
私は現在、まさに人生の節目に差し掛かかっています。
大きな選択の最中であり、日々連続する不安の連鎖に怯えながらおそるおそる歩を進めている。一方で恐れや不安の渦中にありながら最後はハッピーエンドになると確信している。
数年後本書を改めて読み返したとき、新たに得られた経験からくる新たな気づきが得られるのではないかという予感というより、確信がわいてくるのです。今からその日を楽しみにするのはおかしいことなのでしょうか。
本書には著者の見事なまでの生き様が書かれていました。
私も著者のように生きられる、そして今後もっと大きくブレイクセルフしていきたいと願っている。その私の生き様が、また新たな人々のブレイクセルフにつながることを願っている。
このタイミングで本書に出会えたことに心から感謝したい。
あとがき
私は今回、「#読書の秋2021」という企画に惹かれたことにより、いくつかの書籍を読み、現在も読み進めている最中です。
そのすべての書籍が現在の、そして未来の自身の活動にリンクしていることに不思議な縁を感じています。正直これまでの人生で、このような経験をする機会はありませんでしたので一抹の不安を感じ戸惑いもあります。
また私はこれまで、読書というものが何なのかよくわかっていなかったようなのです。今更ながらこれまでの読書感が180度ひっくり返り、読書とはこんなに良いものだったのだと感動しています。なんという幸せだろう。
yositakahiko
(2021/12/24:追記)
私のこちらの拙い感想文が優秀賞に選ばれました。
「#読書の秋2021 」を企画運営くださったnoteさま、選評くださいました世界文化社グループの担当編集者さま、ありがとうございます。
なによりもいつも読んでくださっている皆さまへ感謝申し上げます。
(追・追記)
やったー、えびめんをたべるぞー。
後日、えびめん記事を投稿しますので読んでくれると嬉しいです。
プロフィール
私、那須ノの簡単な自己紹介となります。
惹かれたら是非ご覧ください。