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“推し”の共通点を探してみよう。タイプロ・浅井乃我くんと岡村靖幸ちゃんについて
こんにちは、コラムニストの芳麗です。
ここ数ヶ月どっぷりとハマっていたタイプロこと、timelesz project(timeleszの新メンバーを探すオーディション番組)がフィナーレを迎えて、新生timeleszが誕生。巷では、いろいろな意見が飛び交っていますが、彼らの本番はこれから。 どんなグループに変容していくのか楽しみですね。
タイプロファイナルについての悲喜交々の感想は、配信直後からVoicy生放送(音声配信番組)などで語っていますのでそちらをぜひ(with 漫画家のひうらさとるさん)。
今回は応援をかねて、私がタイプロで出会った推し・浅井乃我さんの魅力について。さらには、今世で推した人の共通点を探してみようと言うテーマで綴ります。
最年少のタイプロファイナリスト・浅井乃我さん
日頃から、私のVoicyを聴いてくださっている方は、ご存知かと思いますが、私のタイプロでの推しは最年少の候補生、浅井乃我(あさいのあ)さんでした。
オーディション番組という構造上、出演者の魅力が多面的に伝わってくるし、過程を応援することで、さらに思いが加熱していくもので。気がついたらとても熱心に応援していたし、メンバーやその他の候補生のことも好きになりました。
アーティストに限らず、誰かや何かに惹かれるって直感的なものだし、ほとんどの理由は後付けなのですが、それでも、乃我くんの魅力についてできるだけ言語化してみます。
音楽を純粋に愛している人のダンスに惹かれる
私はもともと“踊る人”への憧れと敬意が強いのですが、スキルの有無を超えて、音楽とか芸術への純粋な愛を感じる人のダンスが好き。音楽を支えに生きているようなまっすぐさを感じる表現に惹かれる。
乃我くんのダンスには、それを感じました。太陽のような海風のような自然界のピュアなエネルギーを発しているような。
経験値と個性は異なるけれど、長年インタビューしているaikoちゃんの歌やパフォーマンスにも、それに近しいエネルギーを感じていて。aikoちゃんの大好きなところは100個以上あげられるけど、根源的に惹かれるのはやはりそこ。
それから、乃我くんがのびのび踊っている時はキャラクター(個性)もあって、一方ではまだ何色にでも染まれそうなイノセントさや無限大の伸び代が感じられるところも魅力的。
あくまで主観ですが、以上が惹かれたキッカケで、以下は、後から見出した好もしいところ。
少女漫画的な夢キャラなのにリアリスト
タイプロでは最年少の候補生。少年のような見た目と純粋な感性からメンバーや候補生からとても可愛がられていて、松島聡さんからは“国民的弟”の称号も授かっていた乃我くん。
番組の中ではチャーミングな言動や行動も印象的でした。
たとえば、4次審査のビハインド(YouTube)では、大人な楽曲をよりディープに表現しようと、他の候補生にたち大人の色気を出す方法を自主的に聞き回るという“色気探しの旅”出ていたり……。その行動自体が可愛いけど、みんなに一向に大人扱いしてもらえないことに不満を漏らすシーン。
「何をしても、みんなに可愛い可愛いって言われる。(中略)僕だって、大人っぽく出来るし!」と拗ねている姿は、あまりに少女漫画的。その素振りとセリフには可愛いを超えて驚愕しました。どういうこと?
他にも乃我くんが紡ぎ出す「これは現実? それとも漫画?」と思うようなシーンは多々。しかも、本人は計算したり作ってるわけではなさそう。この荒んだ世の中に、こんなにもピュアでリアルにバーチャルな男の子がいるんだなと、もはや感動の域です。
つい先日、最終回の配信後、Instagramにて質問箱に回答していた時も、この少女漫画的なキャラは存分に発揮されていました。ひとつひとつの回答が絶妙で、あざとさは感じないのい可愛くて、平等に優しくじんわりと面白くて200%アイドル。
ただ、その後のInstagramの更新を拝見していると、乃我くんは真面目でサービス精神旺盛で吸収力もとてつもないので、みんなが望むあざと可愛いいアイドルに爆速で成長していく可能性も大いにあるなと感じる今日この頃。それも楽しみだけど、根っこの純粋さ、天真爛漫さはどうかそのままに。
アイドルは夢のみならず現実の職業として選択
一方、なみならぬ賢さを感じさせる、リアリストな一面も。
17歳にして単身でアメリカから海を渡ってオーディションに参加した理由は、幼少期からダンスが大好きだったものの、ダンサーは将来の職業として考えるには、収入面で難しい。自分は、大好きなダンスや音楽で生きていくための現実的な選択としてアイドルを目指したというような内容を語るシーンがあります。
(Netflix 「timelesz project」special episode02:素顔より)
意思的で勇敢だなと。実際に乃我くんは、オーディションを通して、常に積極的に自分を求められる側へと成長させるべく行動と思考を続けていたし。素直に喜怒哀楽を見せつつも、決して折れない芯の強さを感じさせてくれました。
さらに、オーディション後も「インスタには慣れていない」と語りつつも、SNSを戦略的に使いこなしているような。
天然アイドルなスピリットと、年齢より遥かに成熟したリアリストという稀有な両面を併せ持っている人。
(生まれ持ったもの? それともご両親のおかげ?)
クリエイターセンスのあるセルフプロデュース力
乃我くんのInstagramと言えば、先日、アップしていた自己紹介動画が素晴らしかったので、まだの方はぜひ。
タイプロのYouTubeに上がっていた自撮り動画や、番組中の何気ない行動や言動からも、クリエイティブなこと全般が好きで、そのセンスもあるんだろうなと感じていましたが、こちらの自己紹介動画にはそこが如実に現れていました。
本動画は、アイドルを目指す自分の魅力やスキルとアピールするという目的を持ちながら、ワンカットごとに美しく工夫されている。全体の構成でひとつのエモーショナルなストーリーにもなっていて、余韻もある。たった1分なのに、何度も見たくなるような作品に仕上がっていました。
まだ未完な部分も含めて、多彩で多面的な魅力があって、才能と可能性のかたまり。この先が楽しみ過ぎてなりません。
人生で推してきた人の共通点を探してみよう
ところで、タイプロで乃我くんを応援していた最中、久々に自分が誰かを推していることに気づきました。
実は私は、めったに“推し”ができない性質です。大好きなアーティストはたくさんいるし、カルチャー全般を愛しているけれど、誰かを熱心に推した経験があまりなく。楽しそうに推し活している友達を羨ましく感じていました。
仕事柄もあります。20代前半から様々なメディアにてカルチャー界隈の人物インタビューを手掛け、作品を通して、アーティストの人間味を深掘り、裏側を打ち明けてもらい、ライブを見続けるのが仕事だったから。その存在に夢見るよりも、リアルな人物として敬愛する気持ちが大きくなるのが常でした。
(仕事でも自分の意思で長らく取材しているアーティストたちは、ある意味、とてつもなく“推し”なんだけど)
そんな私でも、過去に推した人物はいます。ステージで出会って、熱心に情報を追いかけるようになり、その人の魅力を私なりに分析し続け、ライブやフェスなどのチケットを自ら購入したアーティストがいます。
そ・れ・は、岡村ちゃんこと、岡村靖幸さんです。
唯一無二の推し・岡村靖幸ちゃんに思いを馳せる
私が岡村さんにハマったのは、2010年前後のこと。もともと楽曲は好きだったけど、何度も休業しながらも音楽を諦めない岡村さんの生き様やピュアで不器用な人間味にも沼落ち。365日、岡村ちゃんの音楽を聴いていた時期があり、機会があればライブやフェスへ足を運んでいました。
(その後、ご本人にインタビューする機会に恵まれ、ますます興味と敬愛を深めました)
先日、Voicyの生放送で乃我くんについて語っていた時、ふとそのことを思い出しました。
「仕事以外で、これまでの人生で推しと呼べるのは、岡村ちゃんだけ。乃我くんはそれ以来の推しかも!」と私が語ると、対談相手のひうらさんや、生放送を聴いていたリスナーさんも「……えっ?」と困惑した空気に。
「2人には何か共通点があるのかもしれない」
我ながら「何言ってるのかな?」と思いつつも、リアルタイムで生放送を聴いてくださっていた数百人のリスナーさんのうち、お1人が「岡村ちゃんとノアくん! わかります!」とコメントをくださいました。
この時点では「わかります?」と喜ぶにとどまったのですが、後から考えてみたところ、2人の共通点もなくはないかなと。
浅井乃我くんと岡村ちゃんの尊い共通点とは?
前述した乃我くんの魅力、「音楽へのまっすぐな愛」「純粋な少年性」「天然なアイドル力と達観した成熟のコントラスト」「セルフプロュース力」などは、岡村ちゃんにも通じているような。
パフォーマンスが似ているわけじゃないけど、岡村ちゃんのファンクでソウルな音楽性は、ジャズやHIPHOPにもルーツがある乃我くんにも響くのでははないかとという想像も。
いや、2人は全然違うところの方が多いのも分かってます。
オープンマインドでジェントルで健やかで誰の心も溶かす太陽のような乃我くんと、極度の人見知りで変態性も感じさせ付き合う人を選ぶ岡村ちゃんは、対極にも見える存在。
ただ、無垢という意味のピュアさだけではなく、世の中のあれこれには容易に染まらなさうな、その人がその人でしかいられないピュアネスみたいなものを持っている天然記念物のようなところ(天才性も感じる)は似ている。そして、「そこがずっと守られますように!」とこちらが願いたくなる保護精神が働くところも、私の(数少ない)推し共通点かも。
えっと、伝わってますか?(笑)
自分にしか分からない“推し”の魅力を探そう
あくまで私の感じ方であり、近いことを感じる人はそれこそ、数百人に1人くらいかもしれませんが、“推し”ってきっとそういう存在だから面白い。
自分にしか分からない何かを見出し、感じとるのが楽しい。
よかったら、みなさんも、これまでの人生で推してきた人やモノをリストアップして、「自分の“推し”には、何か共通点があるかも」という視点で眺めてみたら、対象をより深く理解できたり、自分についての発見もあるかもしれません。
すっかり話が広がりましたが、以上です。
何はともあれ、タイプロと乃我くんとタイプロにまつわる全ての方々に感謝しています。
近い将来、浅井乃我さんのパフォーマンスをステージで観られることを信じて応援しつつ、候補生全員と新生timeleszのこれからのご活躍を心より願っております。
(*2/25 いくつかの文章を追記しました)
タイプロについての記事と放送まとめ
他の候補生やメンバーのことも、それぞれ2000文字くらいは書けそうなくらい好きになったし、 たくさん心揺さぶられたタイプロ! 感動をありがとう!
以下は、2月15日、最終回の配信直後に漫画家のひうらさとるさんととともにVoicy生放送にて語った感想です。頭と気持ちを整理しながらも臨場感いっぱいにお話ししています。(前半は主に合格しなかった方々に思いを寄せています)
その他、タイプロについては、折に触れVoicyで語ったり、noteでもいくつかの記事でまた別な角度から書いておりますので、良かったらぜひチェックしてみてください。(期間限定公開やプレミアム限定のものも)