これで文句ありますか?
前職時代、作成を頼まれていた資料を持って時限ギリギリで上司のところに持っていき、「一応できたので、見てください」と言ったら、資料そっちのけで長〜い説教をされた、という話し。
そう言った私にすかさず、「一応(意味:十分ではないが、ひととおり)できたとは、どういうことか?」と。
「あっ、しまった」と何を指摘されたのかすぐに理解できましたが、時すでに遅し。言い訳ひとつ許されないまま、見透かされた仕事への向き合い方&預かり方のことを、たっぷり正していただきました。
期待して任せた仕事のことを「一応できたので、見てください」程度に仕上げてくるなら「お前に頼まなくてもいいことだ」と言われ、さらに「一番は、おまえの自己成長に対してもったいないのだ」とも。
… 上司の親心のような想いを粗末に扱ってしまった自分が情けない。
当然のこと、このときの資料はダメダメですから、やり直し。
これを教訓に、時限にも余裕をもって、「コレでいきたいので確認お願いします」とか「これでいけるはずです。目を通してください」が言えるような通用品質にこだわり、期待を越えることも意識しました(←指示した上司の想定を上回った実力発揮を目指す、という意味)。
「これで文句ありますか?」くらいの自信と攻めの姿勢!
これが裏目に出ることもあるけど、「一応できた」程度の仕事で失望させるより、遥かにいい心意気と姿勢じゃないか、と思っています。以来、もう何十年も「一応」という言葉を、使っていません(笑。