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NFTが流行る予感
IT界隈はアルファベット3文字が多いですね。Non Fungible Token(代替不可能なトークン)だそうです。正式名聞いても、日本語にされてもピンときませぬ笑
NFTってつまりなんだ
ちょと乱暴ですが簡単に言うと、デジタルなものの鑑定書って感じのようです。デジタルのいいところは、Ctrl + C & Vで簡単にコピペできるところですが、NFTはそれを許さないようです。レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザの微笑み」の本物はフランスのルーブル美術館にしかありません。そして物品なので、模写するくらいしかできません。
しかしデジタルコンテンツ(デジコン)ならどうでしょう?
例えば私がパソコンで「よしおの微笑み」という無価値な絵を描いたとして、パソコンのpng絵はコピペすればなんぼでも複製はできます。
しかし、それにNFTの鑑定書があれば、基本コピペはできません(まあ私の絵は誰も欲しがらないわけですが)。そしてその鑑定書は、最近また急騰しているビットコインと同じ、ブロックチェーンの技術で裏付けされますので、改ざんできず保護されるわけです。
NFTの使いみち
先週、スクエニがデジタルシールを発売すると発表しました。国内でNFTを用いた商品発表は初めてじゃないですかね(違いますかね)。やはりこの手のものは、まずゲームやアニメなどアートやエンタメ領域からスタートする傾向にあります。使いやすくていいですよね。
たしかにこれまで、デジタルで描かれたイラストや音楽など、コピーは規制で制御するしかないものでした。その意味で、ブロックチェーンという技術を生かして、デジコンの価値保証がされるのは良いですね。
まずアート領域で使用されるのはイメージとしても鉄板です。画家さん、ミュージシャン(作詞作曲者だけでなく演奏者も)、マンガ・アニメ、ゲームなどは活動の舞台はすでにデジタル空間に移行して久しい。そこで簡単にコピーされない唯一性を保証してくれる手段はとても有効だし、価値のあることです。
またビジネス界隈ではDXが大流行なわけですが、契約なんかにも有効です。今まではハンコで契約を証してきたわけですが、概念や法規制の観点だけでなく、契約文書の内容をきちんと証すという本質においても、契約の裏打ち・改鼠防止はあって然るべきです。他にも不動産とか会員とか権利の裏打ちには普通に使えるでしょうね。債権のクーポンとかにも使えたりしますかね、それなりに使用幅は広そうです。
NFTは本当に流行るんかいな
この手のものは一時のブームでガーっと熱くなって、さんざんこねくり回された結果、ポイってされるケースも見受けます。良い技術なのにもったいねえな、っていうこともままあります。
海外ではセレブたちに注目されているようです。クリプトアートの取扱額は21年2月から爆増しています。しかし、まだまだアート領域の先には出ていません。
出典:https://cryptoart.io/data
ネットの記事なんかを見るに、まだまだ活用余地がある割に手を出している人は少ないので「ビジネスチャンスやで」と語る向きもありますが、唯一性、真贋の保証があっての価値発揮だったりするので、なんもないところで「NFTのマーケット(プラットフォーム)でっせ!」とか言われてもそんな使いたくない気がしちゃいます。
それなりに価値保証してくれそうな組織がやってくれない事には、結局信用は預けられないのではないでしょうか。少なくとも私は、選べるんなら大手とか実績あるところとか、そういうところを選んじゃいそうです。
海外で大手さんが手を出し始めたら、日本もよっこいしょって重い腰を上げうんでしょう。それが合図ですかね笑
NFTってただのセキュリティのひとつ?
ふと気になったのですが、こういう概念(コンテンツの真贋や唯一性を担保する技術)って、ブロックチェーンの有無はあれど、セキュリティベンダーがそれなりにやっていそうな気がします。しかしまあ、概念に対してこうして新しく名前を与えて、わかりやすくパッケージングするのは欧米の特技な感じはしますので、まあいっか。