職場放浪記(14) 新入社員③ 仕事は長期距離走
昨日、新入社員の大久保くんが悩んでいるので話を聞いて欲しいとの依頼を受けて話を聞いた。
新入社員はよく同期の進み具合を気にして一喜一憂する。それはそれでいい作用をする時もあるし、逆に自信喪失で思考停止になる人もいる。
私はこんな時にこんなアドバイスをしている。
今ついている差は短距離走で見ると大きな差があるかもしれないが長距離走で見ると全く問題にならない差である。
マラソンで最初の1kmで人より差が出ているという事に一喜一憂するだろうか。
それによって自分のペースをいきなり壊す人がいるのだろうか。
それより事前に考えて自分のペース配分を大事にするのではないか。
もともと大久保くんに話して欲しいと言って来た先輩社員の鈴木理香さんから話した後に大久保くんの表情が明るくなったと報告を受けた。
その際に
「マネージャーという役職の名前がある人と話すとやる気が出るんですね〜」
と恐らく悪気はないだろうが、
「そんな名前だけで人をやる気にさせる事は出来ないよ。理香さんも、相手の話をよく聞いて、何に悩んでいるのか?なぜ悩んでいるのか?を捉えて、自分の知識や経験を通して話してあげるんだよ」
とお伝えさせてもらった。