中学・高校生の「オンライン授業」で心がけていること【Aflevering.59】
私は現在、対面での小学生の日本語学習サポートの他に、オンラインでの小論文対策(高校入試対策やIBDP日本語Aの学習補助)の授業をしています。
オンラインで授業を受ける場合、同じ授業であっても対面とは違う環境で受けることになります。
そこで、私が授業者としてどんなことに気をつけているかについてまとめておきたいと思います。
オンライン授業が、対面授業とは異なる性質をもつものであることを認識する
オンラインの授業では、お互いが如何にリラックスして進められるかというところに焦点を当てています。
画面越しで授業を受ける時は、ただ単に体を動かしづらかったり、相手との話のタイミングが取りづらかったりなど、生徒にとって疲れが出やすいようです。
「オンライン疲れ」という言葉があるほどで、やはり対面授業では感じていなかったストレスがあります。
特に、オンラインのマンツーマンで授業を受ける場合、生徒は少し緊張してしまうこともあります。
そのため、オンライン授業のメリットとデメリットについて共通認識を持ち、余計な緊張感を与えないよう心がけています。
生徒がリラックスして考えたことを話せるような雰囲気づくり
私がオンライン授業で心がけていることを具体的に述べると、
・授業の最初と最後に世間話をする
これについてのメリットは、別の記事にて生徒の悩みに気づいたり、指導方法を考える良いヒントになるという考えをまとめています。
・生徒がたくさん話せるようにいろんな問いかけをする
私のイメージでは、授業時間のうちだいたい半分ぐらいは生徒に話してもらっています。
・答えにつまっている時は「僕は待っているから、考えがまとまったら話してね」と伝える
生徒たちは、相手を待たせてはいけないと思って慌てて答えようとしてくれる時があります。私の発する問いに対してじっくり考えることが何よりも重要なので、「待ってるから大丈夫だよ」という声かけを必ずしています。
こういったことを中心に取り組んでいます。
オンラインであっても、生徒にとって授業が「楽しみ」だと思えるようにする
小論文などの添削の場合は、生徒が考えたことをたくさん話してもらうことが必要になります。
私はそれを聞きながら、その考えと文章表現に相違がないかを確認したり、生徒の考えに付け加えるべき新たな視点を考えています。
その時に、オンライン授業のデメリットである、画面に張り付きの緊張状態を解きほぐし、コミュニケーションのつまずきがないようにします。
そして、オンラインは疲れを感じやすいということを共通認識として持った上で、「でもこのオンラインのシステムがなかったら、この授業自体が存在しなかったよね」というように声かけをしています。
自分が置かれた状況をポジティブに捉えることができれば、生徒は授業にも学習にも前向きになれると信じています。
この「オンライン授業のメリットやデメリットの共通認識」をもつことについても、「ナショナルジオグラフィック」の記事を使って授業の中で議論をしたので、それについては次回にまとめたいと思います。
生徒が考えたことを素直に伝えるための環境づくりは、オンラインの場合は特に重要だと思って授業に取り組んでいます。
実際に、オンライン授業を受けてくれた生徒たちからの感想については、こちらを見ていただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。