難病になって勉強の才能が開花した話
吉野についての記事はこちらから。
「あんたもうあとテストまで1週間しかないんだよ、早く勉強しな!」
これはテスト前によく親に言われていた言葉。
それもそのはず、
わたくし吉野は小学校、中学校と全く勉強をしていませんでした。
理由は簡単、めんどくさいしできないから。全くやる気が起きませんでした。
「勉強したいけど部活やってるからな〜。」
ちなみにこれは中学の時の私の言い訳の常套句。部活を理由にして逃げておりました、だってやりたくないんだもん。
「高校受験とかめんどくさいな〜、勉強してないし今からじゃもう間に合わないだろうな〜。」
そんな感じで受験に対しては早い段階から半ば諦めモード。考えることすらシャットアウトしていました。
「クローン病ですね。」
ところがそんな中学三年生の受験の追い込みの時期、まさかの難病が発覚しました。
当時病気のレベルは最悪、末期状態だったためすぐさま入院となり受験どころではなくなりました。
「高校受験嫌だとか思ってたら難病になっちゃったよ…。」
なんとか受験をパスできる方法はないかとか考えてましたが難病までは求めてないぞ…これじゃあ受験どころか日常生活もままならないやんけ。
そんなことを考えながら日々治療に明け暮れておりました。
(過去の病気に関してのエピソードは以下のマガジンから無料で見られます🌱)
治療中に私が得たもの、それは色々なことへの感謝の気持ちでした。
親への感謝、友達への感謝、学校の先生への感謝、当たり前だと言われてることへの感謝、健康であることへの感謝、
自分が病気になり、入院をして、それまでは当たり前だと思っていたこと、色々な人が自分を気にかけてくれていることに気づき感謝の気持ちが湧いてきました。
そんな状態で高校は家と病院のちょうど真ん中の位置にある私立の高校を選んだのですが
高校生活を始める時、それまでの私からしたら考えられない気持ちが浮かんできたのです。それは
「勉強真面目にやってみるか。」
これです。
…信じられない、今までの私だったら難病なんで〜とか言い訳しそうなものなのに。
私立高校のお金は親が払ってくれていました。親が頑張って働いたお金を私の学費に回してくれている、
そんな事実を目の当たりにしたら恩返しをしなければいけないと思ったのです。
学生の私が学費を払ってくれている親にできる恩返しはなんだろう…
例えば部活に入ってなにかの大会で優勝するとか?でも体力的に部活は難しいり
バイトをして親にお金を返すとか?でも病み上がりの今の体力的に働くことも難しい。そうなると…
「学生の本業は勉強だ、よし勉強でいい成績を残して親に恩返ししよう!」
勉強していい成績を残すことが恩返しになるのか、というところは一旦さておき。
病気になったことで普段意識していなかったところに意識が行き感謝をするようになったことで、
今まで一度もしたことがなかった勉強をするようになりました。
そのうち勉強が楽しいことに気づき勉強にはまり、学校で放課後3時間ぐらい勉強した後に家でも4時間ぐらい勉強するみたいな生活を続けていました。
その結果見たことないぐらい高い点数をテストで取ったり、学年でも上位に入ったり、通知表も好成績だったりと
今までの私からしたら考えられないぐらいの成果が出て、頑張ればある程度のところまでは行くんだと今までダメダメだった自分を褒めたい気持ちになりました。
病気を抱えながらも毎日、それを三年間頑張れたというのは自分にとって自信になりますし
その時勉強の楽しさに気づいたおかげで今塾の講師をしている部分もあるので決して無駄な経験ではなかったと今でも思っております。
まさか難病になって自分の勉強の才能が開花するとは…
おそらく病気になってなかったら今でも言い訳をしてたのかと思うと、とても良い経験をさせていただきました。
自ら気づいて直せたことを自分で褒めてあげたいです。
『学校嫌い、勉強嫌い、子ども嫌いだった難病患者の私が学習塾の先生になった』#11
今までの話をマガジンで無料でまとめて見ることができます。よければぜひご覧ください☺︎
特進アカデミーHP(勤務してる塾)