Z世代SNS好き大学生がThreads・Twitterの使い分けをガチ考察してみた
7/6(本日!)にローンチされ、開始2時間で200万人を超えていると話題の【Threads】。
APIが有料化されどんどん仕様が変わっていくTwitterの代替になるのではと噂をされていますが、本当に替わりになるのでしょうか?
Z世代のSNS好き大学生として、双方の機能やユーザー属性を踏まえながら私の視点で考察していきたいと思います!
今回はインフルエンサーや商業用として活用を考えている方に、Z世代としての肌感や自分ならこう使う!というアイデアを共有できればと思い執筆しております!
結論、ThreadsはTwitterの代替となるわけではなく、それぞれが別のものとして落ち着くと予測しています。
現時点(7/6 12:00)でThreadsが持つ機能、インストールしている人の属性から推測しているため、ここからの追加開発の方向性によっては全く別物になる可能性も十分ありますのでご了承くださいませ。
そもそもThreadsって?
FacebookやInstagramを手がけるMeta(メタ)社が提供するSNS。
Instagramのフォロワーが引き継げる、Instagramのアカウントがないとログインが出来ない、アプリ内でもThreads→Instagramの切り替えが容易なことから、Instagramのプラットフォームの一部という扱いだと見受けられます。(7/6現在)
アプリのUIや使い勝手はTwitterと似ており、Twitterの上位互換になるのではと、ローンチ前から話題となっていました。
ローンチ当日、Z世代の反応と状況
あくまでも私の周りの話になりますが、まずは年齢的に友人は高校生〜新社会人(ボリューム層は大学4~新卒1年目)の反応をシェアしていきます。
若者トレンドに敏感な子よりビジネス意識の高い子のほうが初期段階では参戦傾向あり
もはや現段階では若者トレンドに敏感な子(オシャレやカフェが好き)な友人はほぼ参戦していない
友達の15~20人に1人くらいダウンロードしている
インスタのストーリーズと近いイメージ(気軽に気持ちをシェアできる)
Twitterより写真のシェア率が高く、おしゃれめな写真(インスタに載せる程度〜ストーリーズに乗せられるくらいには綺麗な写真)を添付する
ダウンロード状況として、Instagramと連動してはいますがその中でも日頃からTwitterも閲覧しているタイプの子がインストールしている印象です。
友人のつぶやき?では「これってそこそこオシャレなものをのせないといけない風潮かな?」との投稿もあり、友人の投稿ベースで考えると”綺麗めなTwitter”という印象があります。
ThreadsとTwitterの使い分け予測
上記の内容だけですと、現状の観測になってしまうのでこれらを踏まえて今後の予測をお話しします。
ここからはインフルエンサー用、ビジネス用での用途としての考察です。
①Threadsは”ファン化"、Twitterは”拡散”
ビジネス用アカウントの場合、基本的な使い分けとしては題名の通りになると考えています。
これを読み解くためのキーポイントは2つです。
<コミュニティのかたちが違う>
まず、読み解くためにThreadsの母体となるInstagramのコミュニティについて説明していきます。
Instagramとはインフルエンサーが中心となり、インフルエンサーとそのフォロワーという構図で成り立っているもの。
情報の発信者と受け取り側が比較的しっかり分かれており、インフルエンサーや情報発信アカウントから情報が下りてくるかたちです。
こうなると情報はそのフォロワー内に留まることが多く、”拡散”よりはどちらかというとインフルエンサー側がフォロワーの熱量を高めファンにするような”ファン化”に適した媒体といえます。
(他方で友人同士でフォローし合う構図もありますが、それらもいずれかのインフルエンサーをフォローしているためこの構図の一部として考え、今回は言及しません)
一方でTwitterのコミュニティについて、
Twitterではインフルエンサーもいますが、フォロワーが少なくてもバズることが頻繁にあり、その意味では情報の発信者と受け取り側の垣根があまりありません。関係性は比較的対等である構図と理解できます。
「界隈」というワードがあるように特定のジャンルで人が集まり情報交換をしていく性質があり、その界隈の中では”誰が発信するか”も大事ですが”情報の鮮度”や”情報の濃さや確からしさ”も同じくらい大事だからです。
このようにしてTwitterは主に”情報収集”に使用されることの多い媒体です。
<得意分野が違う>
上記に補足として、それぞれのSNSがもつ機能の影響もあります。
Instagramはリールや発見タブの機能はあり”拡散”の機能もありますが、Twitterほど検索や世の中の話題をピックアップする機能がなく、”拡散”に関してはそこまで強くありません。
逆に”ファン化”の文脈で考えると、写真を用いて言語でも非言語でも世界観を作ることができるので基本は文章のみで伝えるTwitterよりも”ファン化”には適しているといえます。
一方のTwitterは、コミュニティや界隈の話に加えてキーワード検索(インスタグラムにもあるが一単語のみ、こちらは複数語可能)、キーワード検索へのフィルターかけ、トレンドワードのレコメンドも相まって”拡散”に特化した媒体といえます。
ここでThreadsを思い返してみます。
ベースは”ファン化”が得意なInstagramからのフォロワー引き継ぎ。
”拡散”に相性が良い機能であるキーワード検索やトレンドワード等もまだ実装されていないことから、Threadsも”ファン化”に適しているのではないでしょうか。
そして、現状ではTwitterの強みである拡散力の代替は備わっていないため、は"拡散"にはTwitterという考えは健在しそうです。(TikTokはまた別です)
”ファン化”にもジャンルによってThreadsとの相性があると考えられますが、そこまで話すと盛り盛りになるので割愛します!
②Threadsは”光”、Twitterは”闇”
①の内容や”Instagramのフォロワーが引き継げる”という性質がここではキーポイント。
Threadsは”日常の素敵な瞬間を切り取りキラキラした部分を魅せる”Instagramが母体です。
また、ローンチされたばかりでテンションが高いことも影響しているかもしれませんが、投稿はハッピーな内容ばかりでいうなれば”光”属性のSNSではないでしょうか。
また、Instagramと必ず紐づけることから匿名性が低いことからも、ネガティブなことや悪口は公開アカウントでは少なくなり、より”光”属性のSNSみが増していくと考えます。
逆にTwitterは詳しく説明しなくても察せるくらいに世の中のヘイトが溜まりやすいSNS。Threadsの強い光の影になるかたちでより”闇”が加速するかもしれないなと思っています。
③Instagramは”理想”、Threadsは”等身大”
最後に同じ"ファン化"に強みを持つInstagramとThreadsの中での使い分けについて少し触れたいと思います。
結論、ThreadsはInstagramのサブアカウントや親しい友達機能の替わりになるのではないか?と考えています。
つまり、Instagramは”理想”を描き、Instagramでは語りきれない本心や人間性の部分を文字ベースでThreadsにて”等身大”で発信する。
”人は弱みを見せられると親近感が湧く”と言いますし、この組み合わせ方が憧れだけではなく尊敬やより深いファン化に繋がります。
また、この組み合わせ方には前例があります。
実は既にInstagramでは、近年のアンチ増加等の影響で、インフルエンサーも対策として鍵付きのサブアカウントをつくることが増えています。
鍵付きアカウントでは承認基準にルールを設け、フォロー0の捨て垢は承認しないなどを各自行うことでアンチのためだけにアカウントを作る人などを排除しているのです。
そこでは、より日常に近い投稿をしたりフォロワーと交流をしたり思いの丈を語りファンとの距離を縮めています。
この傾向は一般の若者にも近いものがあります。
コロナ禍に対面での交流が減ったことから悪口を書くため、という用途ではなく親しい友人に飾らない日常を共有するためにサブ垢を作る若者が増えました。(余談ですが、その流れでBerealというSNSも人気ですよね)
上記のケースから、”キラキラした日々の裏にあるもっと日常的で人間的な部分”を見せることが若者の中では一般的になりつつあります。
そのため、Instagramは”理想”、Threadsは”等身大”といった使い分けであれば、インフルエンサーをより身近に感じることができ、Threadsは文字ベースで発信できることからも内面を見せることに適しているのではないかと考えています。
まとめ
終わりに
ここまで考察していきましたが、結局のところ今後のThreadsの戦略次第で変わってくるものではあります。
そもそもTwitterはAPIが有料化し、課金をベースに置こうとする戦略の影響で弱体化しているわけなので、ThreadsがAPIの公開を無料にし力をいれていくのであれば、使い方を分けるまでもなく完全にTwitterを飲み込む可能性があるからです。
また、Threadsは上記に伴って予定よりも急いで最低限の機能を揃えてリリースしたはずなので、これからどんどんと機能がアップデートされていき、その取捨選択によってThreadsの真のアイデンティティが確立されていきます。その結果として"拡散"機能が充実し、Twitterの上位互換となり得ます。
どちらにせよ、世界中の人々が使用するSNSであるFacebook/Instagramを所有し、会社としてもGAFAMと名高いMetaがこれからどんな戦略を取ってこのSNS戦国時代に挑んでいくのか、とても楽しみですね!