なぜ、あなたと私の感じることは違うのか
同じ話を聞いても自分は興味は持てなかったけれど、ある人はとても関心を寄せているということがあります。
私はあなたのことが愛していると伝えているのに相手には愛が伝わっていないということがあります。
これらのような他人と自分が感じていることの違いはなぜ生まれるのでしょうか?このことについてNLP心理学とベテラン結婚カウンセラーの視点に類似点があることに気づき、面白い考えだなと思いましたので、ご紹介したいと思います。
相手と分かり合いたいと思う人におすすめの記事です。
NLP心理学からみる他者との違い
事実は変わらないのにも関わらず、それぞれが感じ取ることに違いがあるということに注目してみます。すると、同じ情報が発信されていても、受け手の特徴によって感度高く受信しやすい情報とあまり響かない情報があるということを気付けるのではないでしょうか。
心理療法やメンタルコントロールなどに活用されているNLP心理学の考えの一つとしてVAKモデルというものがあります。視覚(Visual)と聴覚(Auditory)と身体感覚(Kinesthetic)の3つの区分で人は外的情報と内的情報を処理しているという考えです。
優位に働く感覚は人によって異なると言われています。夏のプールでの思い出を語るとしても、視覚優位な人は真夏のギラギラとした光が凄かったなどの光景を中心に表現するのに対し、聴覚が優位な人はガヤガヤしている賑やかな雰囲気について語る傾向にあり、身体感覚が優位な人は日差しが暑かったなどの話題が多くなります。
これは、話をどんな言葉で表現することが多いのかという視点で語られていますが、使われる表現が異なるということは、受信している感覚も同様に異なるということが言えるのではないかと思います。
つまり、VAKモデルを参考にすると、人によって受信している感覚の優位性が異なるため、感じることも異なるということが言えるのではないでしょうか。
NLPの講座に参加された同僚がVAKモデルのどれに自分が当てはまるのかを診断してくれたのですが、自分は身体感覚が優位と出ていました。
肌感覚で理解できているか?という言葉を使ったり、やたら新しいものを見つけたら触りたくなったり、料理をするときは舌にどんな味のものが今合いそうかを想像してから創ったりするので、合っているのかもしれないなと思いました。
(同僚が紹介してくれた内容ではVAKの他にAD(聴覚デジタル)といったデータで判断することが多い人というのもありました。)
結婚カウンセラーからみる他者との違い
30年間で何百もの夫婦の結婚生活に関するカウンセリングを行ってきたベテラン結婚カウンセラーのゲーリー・チャップマン氏は、数多くの夫婦をみてきた経験から夫婦が上手くいくにはお互いが使用している愛の言語を理解し合うことが大事であると述べています。
愛を伝える言語は5つに分かれており、使用している言語は人によって異なります。日本語しかわからない人が英語しか話せない人と会話をしても伝わらないように、相手が使用している言語と自分が伝える言語が異なれば、愛を感じてもらうことが難しいそうです。
(言語という表現は分かりやすいですね)
愛の言語は次の5つです。
肯定的な言葉:愛情、称賛、感謝を言葉で表現する。
クオリティ・タイム:相手と時間を共にし、注意を注ぐ。
贈り物:愛や好意の象徴として贈り物をする。
サービス行為:言葉よりも行動で愛情を示したり受け止めたりする。
身体的なタッチ:セックスや手を握るなど、身体的な接触を通じて愛情を感じる。
あなたは何をされたら一番嬉しいでしょうか?
何が損なわれると一番嫌でしょうか?
愛を伝えるためにどの行為を選んでいるでしょうか?
これらの3つの問いに当てはまるものがあなたが最も重視している言語とされています。
みなさんはどの言語が自分の使用しているものだと思いますか?
私の場合は、サービス行為かもしれないですね。次に贈り物を届ける傾向にありますが、肯定的な言葉を届けたいという欲求があります。
(気恥ずかしいのであまりできていないかも)
使用する言語が異なると自分が愛していると思って行動しても相手に愛を強く感じてもらえていない可能性があります。
とあるテレビ番組にて奥さんが「旦那は1年に1回誕生日にプレゼントをしてくれますが、日々の家事や育児を手伝ってもらえるほうが何倍も嬉しい」と話していましたが、これが愛の言語のすれ違いが起きている状態かと思います。
お互いが愛を感じる言語は異なるのだと理解しあい、相手に合わせた言語で愛を届けてゆくことが自分と他者の違いを尊重した姿なのではないでしょうか。
まとめ
NLP心理学とベテラン結婚カウンセラーの視点から自分と他者で感じることが異なる理由について考えていきました。
どちらの視点からも、同じ事実があっても受け取る情報の種類とその強度が異なるからということが言えるのではないでしょうか。
人によって感じることは異なると理解していると相手に優しくなれたり、もっと相手のことを能動的に知ろうとする気持ちが芽生えるかもしれませんね。
VAKのどれに自分が当てはまるのだろうだったり、自分の愛の言語はなんだろうと気になった方は関連情報をご覧いただくと参考になるかと思います。
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