見出し画像

吉田修一「橋を渡る」一言感想文

この物語は、響と凛の物語である。同時に、登場人物全ての物語である。そして、全ての人類にとっての物語である。当たり前のことかもしれない。どんなフィクションも、全ての世界線や次元の人類にとっての物語と捉えることだってできる。SFではありがちに思えるそんな主題を吉田修一が描くことの奇抜さの一方、吉田修一が描いてきた作品はどれもそんな作品だったような気もしてくる。僕たちが内向きに生きる世界は現実以上に選択の連続で、迷いと後悔に満ちている。自分ではない誰かがやった方がいい、自分なんかの選択が何になるのだろう、と自分が選択しない理由をくよくよと考え続けることもある。それでも、実は未来においては、自分こそが最も力を持つ存在であることに気づく。今起こす行動が、未来の多くの選択肢の分岐点になっていく。僕たちは正しさではなく、未来への希望によって、選択肢を選ぶことだってできるのだ。




【お仕事の募集】

吉村ジョナサンは、お仕事を募集しております!
日々貧困にあえいでおりますので、ぜひご利用いただければ幸いです。


coconala(ココナラ)経由のご依頼

通信制大学のレポートへのアドバイスを行います

作品への推薦コメントを書きます

作品への感想をお送りします

チャットでお話伺います

(電話)先生対象◆先生の相談にのります

(電話)保護者対象◆学校や大学受験についての相談にのります

(電話)大学生対象◆学生生活の相談にのります

(電話)どなたでも◆ポッドキャスターがあなたとお話します


ストアカ(Street Academy)経由のご依頼

オンライン講座:古典文学入門(枕草子の随筆の世界)


出前講義のご依頼


作品の販売

絵画・ポストカード・カードケース

缶バッジ


著作

「吉村ジョナサン作品集1~5」のほか、多数の著作をAmazonで販売中!


いいなと思ったら応援しよう!

吉村ジョナサン(作家)
サポートしていただければ嬉しいです!

この記事が参加している募集