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飲み物を飲めない
僕は水分を摂るのが苦手だ。
昔から食事の際に、食べ物から摂取する水分以外に飲み物を飲む習慣がなく、お茶や水を出されても手を付けないことが多かった。
また、それが例え暑い夏の日であっても、飲み物を積極的に飲まない。運動をしたり、炎天下の中を歩いてきた直後には飲み物を飲むのだけれど、そういったタイミングがないと、なぜか飲み物を飲もうとしなかった。
アラフォーになってわかったのが、自分が慢性的な水分不足であるということ。
喉が乾燥し、唇がぱさぱさになる。脱水のような症状もたびたびあるし、その前症状のような段階で気づくようにもなってきた。
果たして三十年以上もどうやって生きてきたのか。それでも何とかなってきてしまったのだろう。それが、老いによって何とかならなくなってきた。
今でもどこか水分補給には抵抗がある。飲み物の種類によってその抵抗感が違うのだが、それはコンディションによっても変わる。
だから最近では、常に複数の飲み物、ポカリスエットと水と緑茶とミルクティーのように、いくつかの飲み物をコップに入れておく。
水分を欲したときに、わざわざ用意するのはおっくうで、水分補給の機会を逸するので、あらかじめコップに入れて用意しておく。
そのおかげで、多少は水分を摂れるようになってきた。
それでも、なんとなく飲み物を飲むということが苦手で、ついつい脱水気味になってしまう。
いったいなぜなのか。単なる習慣によるものなのか。それとも、体調なのか。心理的要因なのか。
わからないけれども、さしあたりは予防的対処をするしかないでいる。
吉村ジョナサン(Yoshimura Jonathan)/1984年山形県生まれ。山形大学教育学部、東京福祉大学心理学部を卒業。高校教師を13年務めた後、不登校専門塾や通信制高校、日本語学校、少年院などで働く。2024年に株式会社智秀館を設立。通信制大学生支援と日本の古典文学専門塾の運営を行う。また、作家・マルチアーティストとして文筆や表現活動を行う。
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