自然のネックレス
今日は朝から雨。
日課のお散歩も雨の中。
イギリス人って、傘をささないんですよね。
コロナ禍中に犬を飼う人が増えたようで、
犬の散歩をしている人が多いのですが、
いやまぁ、びっくりするぐらい傘なしで
濡れまくってます。
私なんかすでに3枚も重ね着している9月の
初旬ですが、彼らはシャツ一枚で雨の中を
闊歩してるんですよ。
かなり雨足も強くなってくると、ようやく
レインコートを着ているぐらいかな。
その中で、私は傘をさしてのお散歩。
5年間住んでいたモンゴルが、極度乾燥気候
だったのでこの空気を吸い込んだときに体内に
入ってくる水のうるわしさが何とも言えず。
実に身に沁みるんですねぇ。
森の妖精がでてきそうな緑のトンネル。
なんと綺麗なディスプレイが
かかっていますぞよ。
くもの巣が雨のしずくで縁取られ、
自然のネックレスになっています。
あんなにちっちゃいくもだけど、
こんなん作れるんや。
私、やれって言われても、できないもん。
すごいな、くも。
綺麗なまる。放射状に広がった
幾十もの、まるを作ってる。
この「まる」も最近の私のテーマなんですよ。
モンゴルでよく目にしていた「ゲル」は
「まる」でした。
考えてみたら、家の中の形が「まる」の国って
あんまりないですよね。
「まる」の家の中には、隅っこが存在しない。
隠れるところがない。
引っ込むところがない。
「まる」は、ころころ軽やかに転がり、
滞りもみせない。
みんなで手をつなぐ「まる」。
誰もとりこぼさない「まる」。
雨しずくのキラキラネックレスをみて
あらためて気づいた朝。
どんな場所でも、どんな天気でも
教えは至るところに転がっていますね。