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子どもが「自由」になるために私が出来ること

先日、小5息子が「道徳の時間に『自由とは何か』を発表しなくちゃいけないんだけど」と言ってきました。

なので、私は「これはお母ちゃんの考えだけど、『自由とは、自分の考えや行動を自分で決めること、そして、決めたことに対して責任を取ること』だと思うよ。
人の言いなりになったり、人のせいにしているのは、自分で決めていないのではなくて、『人の言いなりにしたり他人のせいにする、と(無意識のうちに)自分で決めている』ことになるんだ。
もちろん、指示に従ったり不可抗力で自分が直接かかわったわけじゃないのに理不尽な目に遭うこともあるんだ。
それに対して、何もできないと諦めるのではなく、何か出来ることはないか?と考えることも出来るんだよ」と返してみました。

そんなことを子供に話していて…ふと…自分は子どもを「自由」にさせているだろうか?ということを考えちゃったので、今回はそのことを書きます。

指図や指示に従う子…が「素直」なのか?

これは、以前、家族関係のセミナーに行ったときにワークで行ったのですが
「素直って何か」と考えたことはありますか?ということを集団で考えたときにハッと気づいたことがあります。

子どもの立場で考えると「自分の気持ちに正直になること」という答えが出るのですが、いざ親が子供を見る立場になると「親の言うことを黙って聞く子」を「素直」と捉えていることに気が付いたのです。

そう、いつの間にか「親にとって都合のいい子=素直な子」に捉え方が変わっているのです。

果たして、「親の言うことを素直に聞く子」は、「自分の行動や考えを自分で決められる」ようになるのでしょうか。
それまで親の言うことを従順に聞いて実行していた「素直」な子は、ある時点で急に「自分の行動や考えを自分で決めて表現し、実行することが出来るようになる」のでしょうか。

すべての制限が外れるのが「自由」でもない

…ということを言い出すと、逆パターンが出てきます。
親は子供を全く叱れないパターン。
子どもは王様か?というほど傍若無人なパターン。
親は子供のいいなり。親は子供の下僕ですか?ってのもいますね。

すべての制限を外すことが「自由」ではない。
やりたいことをすべて実現するのが「自由」ではない。
今の自分には出来ないことを、親の権力や金の力で無理やり実現させることが「自由」ではない。

じゃあ、どうすればいいのかというと、親自身がまず「自分が出来ることと出来ないこと」を棚卸します。で、親自身がきちんと子どもに「自分が親として子供に出来ることと出来ないことを明示する」のです。

「子どもは親の鏡」とはよく言ったもので、子どもに出来るようになってほしいことはまず親がやることです。なので、子どもにすべてを求めるのではなく、親がすべてを背負いこむのではなく、親子(夫婦ももちろんそうですが)で「自分の出来ること、出来ないこと」を理解して、相手に伝える必要があると考えています。

子どもは親の所有物ではない、親が出来るのは「情報提供」だけ

そして、ここで気を付けたいのは、親は子供の所有物ではないのに、子どもを意のままにしようとしたい親が案外多いことです。
私が子供と接するときに気を付けているのは

(これは一例だけど)

遅刻するのはみっともない
勉強が出来ないのは恥ずかしい
忘れ物をするのはだらしない

のように、子どもに何かを伝えるときに自分の考え方をセットにするということを極力しないということをめちゃくちゃ気を付けています。

なので、

今は〇時〇分だよ、何時までに学校に行くのかな?
勉強はできなくてもいいけど、出来ると進路の選択肢は広がるよ
忘れてもいいけど、忘れるのが嫌なら忘れないように出来ることは何だろう?

という風に、情報提供だけにとどめておいて、相談には乗るけど最終的には本人にきめてもらいます。(ま、本人にきめてもらう、という風に私が決めた、という親としての責任はもちろん取らないといけないのですが)
もしうまくいかなかった場合の代替案に関する相談と情報提供には乗りますが、最終決断はやはり本人にしてもらいます。

選択肢を広げるならば、いろいろなものを見せること

とはいえ、「知らないことは選べない」のですよ。だから、いろいろなものを見たり聞いたり体験することはいいと思うのです。

先日、息子は同じくらいの年齢の子と出会いました。その子は公立の小学校に籍を置きながらフリースクールに通っている子でした。
息子がそれをやるかどうかは別として「学校に行っている時間に、他の場所に行っている子もいるんだ」ということを知ることはとても大切なことだと思いました。

なるべく親の「こうなってほしい」という思いは乗せずに、選択肢をひたすら提示します。
それに対する私なりの知見も「これは私の考えだけど」ということを前置きしたうえでメリット、デメリットを説明することはあります。

【まとめ】「ルールの中での自由」を子供のうちに知ること

今後はスマホやSNSの使い方なんかも教えていかないといけないと思っています。トラブルが怖いからと言って全く使わせないのではなく、かといって、何でも自由に使わせていいわけでもないので、情報提供をして、その中でどういう風に付き合うかを親子で話し合うのが課題かな。

まったく、何の選択肢もない中で親が子供に「選ばせる」のは、実は大変だということも知っておいた方がいいかと思います。
それには、親自身が「自分の出来ることと出来ないこと」を仕分けして、きちんと相手に明示する必要があるのではないかと考えました。



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