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寒い朝

 朝 あなたが
 この世界から
 いなくなってしまっていた
 ことを知った 

 今年いちばんに
 冷えた朝

 ついにこの日が
 来てしまった

 ペペペペランに乗って
 行ってしまった

 あのおはなしが
 あのことばが
 わたしの 原点

 あなたのことばに
 わたしたちは育まれた

 これから わたしたちは
 あなたのいない世界を生きる

 あなたから渡された
 ことばの
 バトンをつないで

 もう いなかった
 数日も 前に

 そのことを知ったのは
 ある 寒い朝  



『宇宙船ペペペペラン』は2歳のわたしが繰り返し聴いたお気に入りのおはなしでした。ペペペペランについてはブログを書いてます。追記しておきます。


 訃報を知り、咄嗟に書いた詩。
 谷川俊太郎さん、ご冥福をお祈りします。