いまここ【新生活20字小説】#シロクマ文芸部(変わる時)
変わる時代の真ん中で生きてるらしい、私。
了
この春大学生になった人々の「はじめてのひとり暮らしシリーズ」最終回です。ひとり暮らしも慣れてくると、生活の戸惑いは少しずつ消えていきます。改めて自分に目が行くようになり、髪型や服を変えてみたり。最初に過ごしていた友達とは別の友達と過ごすようになったり。
占星術では2020年末に土の時代から風の時代に変わったのだとか。その前に火の時代から土の時代に変わったのは1802年頃。だいたい200年から240年周期で時代を支配するエレメントが変わると言います。2024年末にはいよいよ風の時代が本格到来するといいますから、占星術って「じゃ、明日から」というわけではなく、ゆっくりと徐々に変化していくものなのですね。「今日の占い」「明日のあなた」と言う感じで毎日違っているような気がしますが、時代の大きな流れはゆっくりなのでしょう。
でもどんな時代の若者も毎日新時代を生きているようなところがあります。生まれてから20年くらいは、人間として大きく変化していく時期。時代の大きなうねりと、個体としての大きな変化。マクロとミクロで、変わっている真っ最中なのが、若者たちなのでしょうね、いつの時代も。
新しい時代と言われても、いまここに生きている彼らは「は?」と言う感じでしょう。そんなことは、だいぶ先輩となった人たちだけが感じること。でもそんな先輩たちが、新時代を迎える今を作ったんですから誇っていいはず。頑張れ「いま」の若者たち。バイ・プロジェクトえーっくす(エンディングはぜひ「地上の星」で)。