Web制作に必要な「まる・さんかく・しかく」の視点
noteはじめました。
今後どういうテーマで書いていくかをまとめてみます。
まずは簡単な自己紹介
サイボウズのWebコンサルチームに所属している鈴木 善博といいます。代理店でデザイナー、フリーランスでデザイナー、Web制作会社でディレクターを経験した後、事業会社であるサイボウズへ入社しました。
サイボウズでは、各オーナー部署が運営するWebサイトの支援を行っています。支援と言っても、
・Webサイト構築/リニューアル支援
・制作会社さんの選定/紹介
・ワイヤーフレーム作成/評価
・デザインレビュー
・コーディングの品質チェック
・システム要件定義支援
・サイト公開時のリリース計画
・公開後の分析/支援
など、多岐にわたります。最近だと、404ページ改善のための調査分析・企画構成など、ちょっと変わったこともやっていたりします。
「あれ」の連続で今がある
社会人になってそろそろ20年になります。ずっとWebに携わってきましたが、もともとWeb業界に入りたいと思っていたわけではなく、映像系の仕事がしたいと思っていました。
でも当時は映像系の就職先が多くなかったので、どうしようかなと思っていたとき、YouTubeが出始めの頃だったと思うのですが、Webでも映像が活用されはじめて「あれ、Webでも映像できそう」と思って、代理店にWebデザイナーとして拾ってもらいました。
その後「あれ、Webサイトって1人でもつくれそう」ということでフリーランスになりましたが、技術進化のスピードが早く1年もすると「あれ、もう1人じゃ全部できなさそう、、」と感じるようになりました。
より専門性を高めたいと思い、Web制作会社に入りましたが、さまざまな業種のWebサイトを制作していく中で「あれ、1つのことにもっと深く関わりたい、、」という思いが強くなっていた頃に、サイボウズとご縁がありました。明確なキャリアプランがあったわけではなく「あれ」の連続で今に至っているように思います。
この「あれ」が個人的には好きで「あれ = 発見」と捉えると、常に発見があるのがWebの面白いところかなと思っています。
設計・デザイン・コーディング・システム・映像などの制作知識をはじめ、コンセプト策定やターゲット分析、広告出稿やアクセス解析といったマーケティング的視点など、学ぶことの幅が広く、総合芸術というとちょっと大袈裟ですが、どこかそんな片鱗を感じていることが長く続けられている理由かもしれません。
モノの見方には角度がある
さてここから本題ですが、見る角度によって円形、三角形、四角形にも見える図形があるのをご存知でしょうか。
小学生の子どもが部活動でバスケットボールをやっているのですが、親同士のバスケットボール部に対する熱意の違いから、部の運営についての会話をしても意見がかみ合わないことがよくありました。
そんなときに思い出すのが、こちらの図形です。
同じ対象物を見ていても、見方によって見えるものや感じ方が違う。異なる意見があるのは、対象物の見方が違うからであって、その人が見ているであろう方向から見ると、自分とは違う意見でも納得できることが多い。
たとえば先ほどの部活動の例でいうと、対象物は「子どもが部活動でバスケをする」ですが、その向こうに見えているものはAさんにとっては「チームスポーツで協調性を学んでほしい」ですが、Bさんとしては「昔ながらに厳しく指導してほしい」、僕としては「何に興味を持つかわからないから、とりあえず何でも経験してほしい」だったりするわけです。そもそもの見方が違うので、やっぱり意見は違って当たり前なわけです。
今の状況に疑問を感じたとしても、それは一方向から見ているからであって、少し見方を変えると違う一面を見つけられたりします。この考えを持つようになってから、より相手のことを理解することに重きをおくようになった気がします。
Webサイト制作には、さまざまな視点が必要
この考え方は、まさにWebサイト制作にも当てはめることができます。Webサイト制作では、たくさんの関係者が存在します。だからこそ、「視点の違い」が大きな問題を生みかねないのです。
例えばよくあるケースとして「鶴の一声」。公開間際でひっくり返されるという経験は、Web制作をしている方なら誰でも経験があると思います。これも「視点の違い」を意識していると、最小限に抑えることができたりもします。
代理店、フリーランス、制作会社、事業会社とさまざまな側面からWebサイト制作に携わってきた身として、それぞれの視点での体験談や経験談から「こういう意識を持っているとプロジェクトがうまく進みやすい」といった考え方を書いていきたいと思っています。あとは細かいTIPSなども。
Webサイト制作に関わるすべての人が多様な視点をもつことで相互理解をし、プロジェクトとしても満足できる結果が得られ、ひいてはWeb業界の人がハッピーに働くことに貢献できるよう、微力ながら綴ってみたいと思います。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?