8月7日週間経済短観
今週はいろいろと営業に出ていろいろな話が聞けてよかった。鉄骨業界では、材料、特にコイルからできる板の価格がものすごく上がっており、手に入りにくいというのが今一番話にでてくることだ。材料手配の困難が続き、価格も高すぎれば、計画の見直しもでてくると一部では危惧されている。国の最重要産業の一つである自動車の売れ行きはよく、自動者には薄板がよく使われる。鉄骨の柱は、板を巻いて四角形などにして作られる。その板の需要が海外、特に中国やアメリカに多く、海外では、材料価格がバブルのようになっており、相対的に日本の価格が安いとされ、材料メーカーはいちいち板を巻いてつくる柱を売るよりも、海外に板のまま売った方が利益率もよく、手間がかからないということで、国内の供給が少なくなり、それにつれて価格も高騰し、納期も3ヶ月以上かかるようになっている。そのおかげでゼネコンよりも材料メーカーが利益を出しているとのこと。少し前まではメーカーが赤字で、ゼネコンがかなりの利益を出していた。
建築業界だけを見ていると、かなりのインフレであるが、経済全体を見るとインフレではなく、どちらかというとデフレであり、コロナ禍で景気がいいとは言えない。建築業界では大規模建築は多いが、中小規模の建築はまだ少ないと言われる。金利も大きく上がっている気配もない。そう考えると、今は不景気の中の一部の産業のインフレ、スタグフレーションということがいえるのではないか。オリンピック後、建築需要はかなりあると言われるが、どうなるか興味を持って注視していきたい。
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