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彼女曰く、人って色があるらしい。

女性で言ったらむんむんしている時期はピンク。怒っている時は強い赤とかえんじ色?わかる?って言われてもいまいちわかんない。

そして元々持っている色もあって、俺は俺で黒ベースのオレンジえんじ???とか言われている。

緑が好きな人の方が体裁型で、青色系の方が自由に色を変えられる奔放型。

そんな彼女は多分、無色透明だと。

何色にも変化出来て、そして、その色の間は隙がない。

だからたまに俺は勘違いする。

彼女の腕と胸に浸る時や、太ももに枕される時、俺は大いに『素』に戻ってしまう。

俺が欲しかったのは、『これ』かと。

目が虚になるのがわかる。彼女の目を探すと、母性愛の目線を返してくれる。

男は、みんな赤ちゃんなんだ、と。

彼女が幼児を見守る目線。

あー、このままで良いんだという安心感。

人間誰だって、安楽を求める。

無責任で楽しかった幼少期。怪我をしたって、失敗したって、全部お母さんがなんとかしてくれる。

夢みがちな不器用な大人たち。

もっと言えば、母乳を飲みながら寝落ちしても、可愛い、とうっとりしてくれる母性を持ち合わせてくれる、

そんな彼女に惚れている。

俺の色は、まだまだ甘えたりなかった幼児が潜んでいる。

そんな色でも彼女は喜んで、俺の色を受け入れてくれる。

そして今日も俺の体を求めてくれる。

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