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精神科の闇を暴いた名著

『精神科は今日も、やりたい放題』  著:内海聡

自分の周りには鬱で精神科にかかって悪化した人があまりにも多く、一度とことん調べたかったテーマだが、もっと早くこの本を読むべきだった!

精神医学というのは優生学に基づいているらしい。その目的は、人を救うのではなく、人を矯正し、問題行動を排除しようとするもの。あらゆる人種差別、政治犯や思想犯もそこから生み出された。

また、違法ドラッグと比べても精神薬の依存性は非常に強く、覚醒剤・麻薬と精神薬のメカニズムは酷似している。

日本の精神病院は先進国中最多で、入院患者数は31万人。そのうち死亡退院者数は一ヶ月で1,515人という不気味さ(年寄りは少ない)。
ある患者の入院体験記も綴られているが目をそむけたくなるほど恐ろしいものだ。

ちなみに都内不審死から薬物死を調べたところ、医薬品によるものが全体の51.8%で、その大半が精神科の薬だそう(観察医務院調べ)。それも自殺目的で大量服薬したのではないのがポイント。

副作用と依存性の高さで海外では訴訟になっている精神薬も、日本では未だ認可されたままで在庫処分場と化している(ベンゾジアゼピン系は世界一の消費国)。製薬会社と精神科の癒着を物語っている。

精神医学には病気を規定する科学的根拠がなく精神疾患のすべてが医師の主観にゆだねられている

誰もが知ってる抗うつ剤も、うつ病がセロトニンの減少によるものではないかという仮説(モノアミン仮説)に基づいているが、その仮説も脳科学的にすでに否定されているのだそう。

うつ状態は、精神科以外の疾患でも現れるのに、何でもかんでもうつ病と診断することによって、その症状が見逃されるケースも多い。

また長年、精神薬を飲み続ければ、うつ状態や認知機能低下を引き起こす。
ADHDや発達障害という病気も存在しないそう。

筆者は最後に、
「精神薬では根本的に何も解決しないし、精神的な症状はメンタルの弱さに起因するもの。修養や努力が結果を生み、失敗の中で自信が生まれる。ストレスやトラウマは重力のようなもので時には役に立つ。
精神を改善するのは他力本願ではく自分自身でしかないのだと」
厳しい言葉だが、この本以上に優しいものはない。

『薬の9割はやめられる』松田史彦著

薬をやめたい人には、この本もお薦めだ。
この本で、「病は気から」の医学的メカニズムでこう解説している。

ストレスたまる→交感神経が緊張→白血球の好中球増加→活性酸素増加→自律神経の乱れ→病気の発症

また「思考のクセ」「自我」を持つことによる負の無限ループも病をつくると。また、健康診断というシステムには病気を探し出して病院に送り込み、薬を飲むよう仕向ける側面があることも書いてある。

断薬記 ―私がうつ病の薬をやめた理由― 上原善広 著

精神薬をやめるにはかなりの忍耐と根気が要るらしい。血のにじむような断薬記が綴られたこの本も参考になるだろう。
2023.11.21


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