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人を伸ばす正しい叱り方/どうする?「叱っても響かない。次の日は忘れている部下」

「部下を指導のつもりで叱っているのですが全然響いていないようです。
どうしたらいいのでしょうか?」
こんな悩みを相談されたら、どう答えてあげれば良いでしょうか。
 
もしかすると、部下にとって指導になっていない可能性があります。
叱っても次の日は忘れている部下にどう叱ったらよいのか
自戒を込めて情熱所長と一緒にお伝えしていきます。
 
――――――――――――――――

◆「すみません」と言わせることが指導ではない


 

情熱所長
吉田部長、最近部下にしっかり指導しているつもりなんですが
全然、響いていない気がするんです。
叱り方が悪いのでしょうか?

吉田部長
情熱所長は、どんな叱り方をしているのかな?

情熱所長
例えば、頼んだ書類が期限に間に合わなかったとき
「どうして間に合わなかったんだ!」とか
「これで何度目、少しは反省してもらわないと!」
と部下に反省を促しています。
 
吉田部長
そう言われて部下はどうしているかな?
 
情熱所長
「すみません。次から気をつけます。」
申し訳なさそうに謝ってきます。
 
吉田部長
それからどうしているかな?
 

◆耐えるだけの指導になっていませんか?



情熱所長
え、それからですか(汗)。
「次から気をつけろよ!」で終わっています。
 
吉田部長
それで、問題は解決しているだろうか?
部下が「すみません。次から気をつけます」
と言えば、情熱所長は納得しているようだけど
次の行動は決まっていないのではないかな?
 
情熱所長
そう言われてみると、何も決まっていないですね(汗)。
 
吉田部長
上司は叱るとき、どうしても上から目線で
部下を責めたくなる。
だから、部下の「ごめんなさい」が欲しくて
声が大きくなったり厳しい言葉を使ったりするようになる。
 
情熱所長
そうですね。やっていますね(汗)。
 
吉田部長
そうなると、部下は指導されているというより
その時間を耐えることだけになってしまう。

だから「ごめんなさい。すみません」と言って
その時間を早く終わらせることに頭が向いていく。
 

◆指導は次の行動を決めること


 
情熱所長
それでは改善して欲しいことに頭が向きませんね。
 
吉田部長
だから、「すみません」のあとに
「次はどうする?」と必ず次のアクションを決める質問をして欲しい。
 
情熱所長
なるほど、次のアクションプランを決めるところまでやっていませんでした。
 

◆責めるより「振り返り」をさせる


 
吉田部長
これからはミスを責めるのではなく
まず「何があったの?」と事実を確認し
「それは大変だったね」と部下の気持ちを受け止めて欲しい。
 
その上で「今回の場合はどうすれば良かったと思う?」
振り返りをさせてあげよう!
 
情熱所長
いつもの経験を活かす経験学習サイクルを回すわけですね。
そうすれば、部下は自分で考えて行動するので積極的になれますね。
 
吉田部長
そうそう。もし考えが不足していれば
「こうするともっと良くなると思うけど、どう思う?」
と部下に考えさせるアドバイスをして欲しい。
あくまでも決めるのは部下だということを忘れずにね!
 
情熱所長
そうか、決めるのは部下ですね。
そこ大事ですね。
 
吉田部長
情熱所長もわかってきたね。
もう一つチャレンジすることの大切さを部下に教えて欲しいけど
長くなるので次回にするね。
 

◆今回の質問


【部下は指導されているとき、何を考えていますか?】
 
次回に続けます!お楽しみ!
 


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