情熱所長シリーズVol.24|相談しやすい上司の落とし穴 嫌われる勇気を持つ!
こんにちは!
叱り方コンサルタントの吉田裕児です。
いつも情熱所長シリーズを読んでいただきありがとうございます。
前回は、部下から相談されないと思い込んでいる情熱所長に、『強がる上司ではなく、普段からプライベートの話を交えて雑談しながら、ときに部下に相談する上司になれば、部下は相談しやくなるよ!』とアドバイスする吉田部長の話でした。
今回は、どんな話になるでしょうか。
好かれたい症候群に気をつける!
情熱所長
「吉田部長、今度は相談しやすい上司を意識すると、部下に好かれたい気持ちが強くなってしまって、指示すべきことが言えなくなってしまいました!(涙)」
吉田部長
「そうか、やっぱりそうなってしまったか!?」
『えっ、やっぱりそうなってしまったとは、どういうことなんでしょうか?』
「う~ん、相談しやすい上司を意識しすぎると、部下から好かれないといけない“好かれたい症候群”に陥ってしまうんだ!」
『そう言えば、そんな感じがします。部下から好かれないといけないと意識しているかもしれません』
「そうだろ。相談しやすい上司は部下の困ったことをなんでも解決してあげるイメージが浮かぶけど、本当は部下が自分の困ったことを自分で解決できるようにしてあげることが大事なんだ」
部下が自分の解題を自分で解決できるように支援する
『部下が自分の困ったことを自分で解決できるようにサポートするってことが大事なんですね!』
「そう、リーダーは、部下の成長に意識を向けることが大切だ!」
『そうか、自分のことばかり考えていると好かれようと思ってしまうけど、部下の成長に意識を向けると、部下が自分の課題を自分で解決できるようにならないといけないですね!』
「そう考えると、上司が部下の困ったことをすべて解決してしまっては、部下は成長できなくなってしまう。おまけに、上司としても本来やるべきリーダーとしての仕事ができなくなってしまう。だから、部下と上司の仕事に線引きする必要がなるね」
部下の成長と甘えを区別する
『なるほど、なんでも困ったことを解決していったら、部下は成長できないし、困ったら何でも上司に相談すればいいやという甘えを生みそうですね!』
「そう思うだろ。相談しやすい上司は、なんでも聞いてくれる上司じゃないんだ。だから、ときには、部下から嫌われるかもしれないが、ここからはあなたの仕事ですとはっきり言わなくてならないな」
『うーん、そこが結構難しそうですね』
「簡単ではないけど、リーダーとして成長するためにはここが重要だね!」
『リーダーとしての成長ですねー!』
「リーダーとして、普段から部下の話に耳を傾け、困っていることがあれば解決できるように支援してあげることはとっても重要だ。だけど、部下の成長と甘えを見極める必要があるな!」
『なるほど、部下の成長かと甘えかですね!』
嫌われる勇気を持って部下に伝えるべきことは伝える
「部下がやるべき仕事を上司がやってしまうことは、部下にとって楽なことからもしれないが、部下は成長できないよ」
『そうですね。』
「例えば、部下からの今回の工事の施工方法が分からないと相談された場合、リーダーが技術部に連絡して解決してしまうのではなく、“技術部の〇〇部長に話をしておいたから、今回の施工方法など〇〇部長と相談してきてください”とはっきり伝えるんだ!」
『そうか、リーダーしかできないことをリーダーがやればいいんですね!」
「そう、部下が困った顔しても、”大丈夫、〇〇部長には君のことをちゃんと話しておいたから安心して行っておいで!”と送りだしてあげれば、部下は自分の仕事をやり遂げるはずだ!」
『そうですね、わかりました。
部下の成長を意識して、伝えるべきことは伝えます!』
「あと、部下が任された仕事で結果を出し自分の成長を実感できれば、部下は上司のことを頼りに思うし、もっと相談しようと思うよ!」
「なるほど、やってみます!」
さて、今回の質問です。
「好かれたい症候群になっていませんか?」
相談しやすい上司の気をつけるポイント
・部下が自分の課題を解決できるように支援する
・上司と部下の仕事の線引きをする
・部下の成長を意識する
次回に続けます!お楽しみに!(^o^)v
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