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リモートワークで部下のモチベーションをあげる6つのポイント|部下と言葉のキャッチボールをする!
部下と言葉のキャッチボールをする
1. 上司は現状を受け止め安心安全な場をつくる
2. 朝礼と夕礼を効果的に実施する。全員の意識を揃える
3. 仕事の締め切りを設け部下に緊張感を持たせる
4. 部下と言葉のキャッチボールをする
5. 不定期なコンタクトで部下に緊張感とブレイクタイムを与える
6. 部下の1日をリセットする
今回は、4つ目の『部下と言葉のキャッチボールをする』です。
言葉のキャッチボールを繰り返す
オンラインの会話で、どちらが先に話していいのかわからなくなったことはないでしょうか。
オンラインでは、同時に話をしたり、相手が話している途中に話しかけたりすることはできません。
野球のキャッチボールをイメージしてください。
相手にボールがあったら、こちらは投げられません。
相手のボールをキャッチして、はじめてボールが投げられます。
相手もボールをキャッチしなければボールを投げられません。
オンラインでは、言葉がボールです。どちらにボール(言葉)があるのか分かることが重要です。
だから、まず上司が質問というボールを投げかけて部下が答える順番をつくっていけば、会話が弾みます。
例えば、「○○さん、そうだと思わない?」の質問言葉や、「そうだよねー」というような共感言葉を使うと、部下は話しやすくなります。
他にも「話していいよ!話してみて!」と手を使ったジェスチャーで、話すタイミングを伝えます。
話している途中でも「聞いているよ!え、そうなんだ!」と頷きながら、共感や驚きなどをジェスチャーで表現します。
上司が話してばかりでは、部下は話をすることができません。
上司に遠慮して話せないときもあります。
直接会って会話をしているときと同じように、オンラインでも質問言葉や共感言葉、そしてジェスチャーを使って部下が話し出しやすいようにしてあげてください。
部下と「言葉のキャッチボールをする」イメージができれば、上司も部下もお互いに伝えたいことが伝わるようになります。
「言葉のキャッチボールをする」ことは、オンラインだけでなく直接あったときも大切なことなので忘れないでください。
「上司が私のことにちゃんと向き合ってくれているな」と部下は安心します。
部下の笑顔が100倍になります。
オンラインでのコミュニケーションのコツは、笑顔で相手の目を見ながら名前を呼び、頷きやジェスチャーなどリアクションしながら質問言葉や共感言葉を使うことです。
オンラインでは自分の画面も見ることができます。
部下が上司のあなたの画面を見て、「この人の話なら聞いていいな」と思えるような表情や動作を練習をしてみましょう。
このときの注意することは、部下の目を見ようと部下が映っている画面を見ると部下には視線が逸れたように映ります。
少し技術はいりますが、カメラを見ながら話すと部下と視線が合った状態になります。
「これは伝えたい」と思う場面では、必ずカメラを見て伝えれば、上司の本気が伝わります。
また、部下に私の視線が逸れているのは「君たちの画面を見ているから」だと事前に説明しておくと、部下たちも安心して上司の画面を見ることができます。
部下の話に耳を傾ける
もう一つ重要なことは、部下の話に耳を傾けることです。
多くの上司は、「あいつは要点が掴めていない。だらだら話す」と思っています。
だから「お前は、私の質問に答えていない!」「もういい。わかった」というように部下の話を遮ってしまいます。
このとき、部下は上司から嫌われたと思い不安になります。
だから、その後の仕事は手につかなくなってしまいます。
ときにパワハラだと感じることがあるかもしれません。
上司の仕事は部下の動きを止めることではありません。部下を動かすことです。
上司が自分の話に耳を傾けてくれているなと思えれば、部下が安心して次の仕事に取り掛かれます。
最初は、時間が掛かるかもしれませんが、言葉のキャッチボールをしながら、部下の悩みを聞き、次に何をすべきかをわかるようにしてあげましょう。部下の無駄な時間もミスも少なくなります。
部下の弱音や愚痴を聞く
言葉のキャッチボールをしていくと、部下から弱音や愚痴がでてくるときがあります。
それは、部下の本音が出始めたときです。
「弱音を吐くな!」や「そんなのできるだとう!」と否定せずに、部下の愚痴に耳を傾けてあげましょう。
弱音や愚痴は、部下の本音が知れるチャンスです。
上司と部下の心と心の距離が物凄く近くなっているときです。
弱音や愚痴を言えるということは、この人なら言っても大丈夫だなと心を許している状態なのです。
部下の本音を知らなくては部下のマネジメントはできません。
普段、自分の話しかしない上司の話に飽き飽きしているかもしれません。
そんな上司から「そうか、そんなことで悩んでいるのか?」と自分の弱音や愚痴を受け止めてもらっただけで部下の心は軽くなります。
たとえ、解決できなくても一緒に考えれば、部下は嬉しくなります。
頭の整理方法と話し方を教える
人は話をすることで、自分の頭の中が整理されます。
だから、部下は自分から話すことで自分の言いたかったことに気がつくことができます。
普段、あまり話をしない部下に話をさせて、自分の頭の中になる言いたいことを整理させてあげれば、部下の仕事は捗ります。
例えば、部下に言いたいことを3つ以内に絞らせます。
そして、結論を先に話させ、理由を後から説明させる癖をつけさせると、部下の頭の中は整理されます。
例えば、部下が話をはじめる前に「話の内容を3つに絞って、結論を言ってから理由を説明してね」と繰り返し伝えれば、部下は、その話し方の習慣を身に付けることができます。
上司のあなたも「私の話は3つある。一つ目は〇〇です。なぜなら□□という理由です」と話せば、部下も話し方の見本とすることができます。
さらに、部下の話を聞き終わったところで、上司のあなたから「今の話は、〇〇ということかな?」と話の内容を要約した問い掛けをしてください。
部下が自分自身の言ったことが、ちゃんと伝わっているか確認できます。
ここでも部下と「言葉のキャッチボール」で話の焦点を合わせていきましょう。
沈黙を恐れない
一方、オンライン上でも部下の沈黙を恐れないでください。
沈黙は部下が考えている時間です。
部下が発言しようとするまで待ってください。
もし、これは長いなと感じたときは、「〇〇さん、どう?」と優しく問い掛けます。
ミーティングの際、オンラインでは全員の顔が見ていますので、何か言いたげの表情や手の上がりそうなしぐさを察知して「〇〇さん、どうですか?」と指名してあげることも必要です。
上司は沈黙を恐れず、部下に考えさせタイミングを見て発表させることも重要なのです。
今回のポイント
① 言葉のキャッチボールを繰り返す
② 部下の話に耳を傾ける
③ 部下の弱音や愚痴を聞く
④ 頭の整理方法と話し方を教える
⑤ 沈黙を恐れない
今回の質問です。
「部下が本当に言いたいことは何でしょうか?」
次回に続けます!お楽しみに!(^o^)v
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